お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

福島県の名流、阿武隈川と阿賀野川両水域に跨り恵まれた自然環境を誇る天栄村。昔からの農家と村役場が協力して耕作放棄田の再生に取り組み、米の食味コンクールで４年連続金賞受賞の快挙を成し遂げた、正にコメの村だ。春には、村の農家から直接コメを買っている都会の家族も一緒に田植えを楽しむ、そんな素敵な村を村人たちが協力して作り上げてきた。
2011年３月11日。そんなコメの村を、東日本大震災が襲った。東日本大震災が引き起こした福島第一原発事故で放出されたセシウムなどの放射能物質が、事故現場から70kmも離れた天栄村に降り注いだのだ。特に農業の命である土や水の放射能汚染は深刻だった。安心安全が第一！その強い信念のもと、食味が落ちる危険も冒してセシウム根絶を謀る天栄村のコメ農家たちだが、全品調査で100％安全となっても、消費者が戻ってくることは難しかった。
それでも天栄村のコメ農家たちは諦めなかった。彼らは生産者であり、消費者だった。彼ら自身が子供や大切な家族に少しでも危険なものを食べさせたくない、と思っていた。この土地で生き、田畑を未来に引き継ぐため、跳ね返されても、否定されても、彼らは努力を続けたのだ。
科学的な調査を積み重ね、国や県に頼るだけでなく、できることは何でもやろうと立ち上がった天栄村の人々。最高のコメ作りを今も追求し続ける人々の苦闘を2009年から４年に渡り記録した、伝説のドキュメンタリー。

憶測や不安、嫌がらせで原発汚染を語る人もあるが、そんな方にもぜひ、この映像を見ていただきたい。願いを持って、逃げずに農業と向き合っている人々の記録を踏まえたうえで、言葉を選んでもらいたい、と私は切に願います。全106分収録。

• 厚生労働省社会保障審議会・児童福祉文化財受賞
• 2013年キネマ旬報ベスト･テン文化映画第５位
• グリーンイメージ国際環境映像祭グリーンイメージ賞受賞