お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

ホテル日本閣の連続殺人事件をモデルに、戦後初めて刑を執行された女性死刑囚・小林カウ（映画では林葉かよ）を吉永小百合が演じた伝説の映画。
吉永小百合唯一の汚れ役と呼ばれ、温泉旅館乗っ取りの為、色仕掛けで二人の男を殺害する女性を演じた。ヌードこそないものの、劇中二回の自慰シーンもあり、話題性も高かった。津川雅彦、中村嘉葎雄、丹波哲郎、真行寺君枝、白石加代子など脇役にも恵まれた本作だが、白眉は、かよを一途に愛すばかりに共犯者となる知的障碍者を演じた西田敏行、二人の女性の人生を狂わせる小悪党の若者を演じた三浦友和の二人。吉永小百合と共に新境地を切り開いたといってよいだろう。
脚本は、吉永小百合主演を前提に、早坂暁が執筆。女性を描くことに定評がある出目昌伸監督がメガホンをとった。全134分収録。

天国の駅 -死刑囚・林葉かよの物語-　あらすじ

結城紬の織女・かよ（吉永小百合）は、巡査の橋本（三浦友和）との浮気を目撃した傷痍軍人の夫（中村嘉葎雄）を毒殺。しかし橋本は幸子（真行寺君枝）という女性を東京から連れ帰る。かよとの仲を隠すためと言い繕う橋本だが、かよも幸子も金蔓として橋本に騙されていたことが露見。かよと幸子は橋本に手切れ金を渡し、錦谷温泉郷へと移り住む。
温泉ホテル大和閣の主人・福見（津川雅彦）はかよを気に入り、邪魔になった妻・辰江の殺害を企む。かよを慕う知的障碍者の一雄（西田敏行）は、福見に唆され辰江を殺害。福見とかよは婚礼をあげるが、手切れ金を使い果たした橋本が、再びかよと幸子の前に現れ・・・そして・・・。