お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

大阪で実際にあった心中話を題材にした世話物浄瑠璃『心中宵庚申・上田村の段〜八百屋の段』『紙子仕立両面鏡・大文字屋の段』を収録。 今でいうワイドショー的ネタを即座に取り入れ、戯曲にアレンジする手際と思い切りの良さには脱帽する。心中というショッキングな出来事を背景に、 登場する人間の弱さや虚栄、ドロドロとした真実を赤裸々に描く、つまり人間そのものを描き出した。
　時代を超えて人々の心に訴える文楽、人形浄瑠璃をぜひおたのしみください。全180分収録。
封入解説書つき ／ 日本語字幕つき（詞章のみ）

心中宵庚申・上田村の段〜八百屋の段

　近松門左衛門最後の世話物浄瑠璃。大阪新靭町の八百屋半兵衛と女房のお千世は夫婦ともに養子の身の上だった。ある時、半兵衛が帰省中に、姑に嫌われていた千世は離縁されてしまう。 大阪への帰路、千世の実家のある上田村に立ち寄った半兵衛は、千世の家族に「必ず千世を守る」と誓いを立て、ともに大阪に帰るが、姑は千世を家に入れることを許さない。板挟みとなった半兵衛と 帰る当てのない千世は思い余った挙句、宵庚申の夜、生玉の大仏勧進所で心中を遂げるのだった。実際の夫婦心中を元に夫婦愛と義理人情を描き出した秀作。（90分）

• 【太夫と三味線】竹本織太夫、竹澤團二郎、竹本越路太夫、鶴澤清治
• 【人形遣い】半兵衛（吉田玉男）、伊右衛門（二代・桐竹勘十郎）)、お千代（吉田簑助）、おかる（吉田文雀）

紙子仕立両面鏡・大文字屋の段

　傾城・揚巻に入れあげた大店の息子・助六は父親の助右衛門から勘当され、妻・お松とも離別する。お松は実家に戻るが、悪番頭・権八の罠にかかった助六が危機に陥っていると聞き、 身売りをし、その金で夫を助けようと考える。その貞心に心動かされた助右衛門は、揚巻身請けの金を都合し、年季証文を以て、大文字屋に訪れるが・・・。 大坂の萬屋助六と島原の遊女・揚巻との心中事件を題材に、お松の激しいばかりの貞節を描き出す『紙子仕立両面鏡・大文字屋の段』をお楽しみください（90分）

• 【太夫と三味線】豊竹小松太夫×野澤勝平、竹本越路太夫×二代・野澤喜左衛門
• 【人形遣い】助右衛門（初代・吉田玉男）、権八（二代・桐竹勘十郎）、栄三郎（吉田簑助）、お松　四代・豊清十郎