お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

歌舞伎でも人気の『勧進帳』、文楽随一の人気演目『彦山権現誓助剣・毛谷村の段』を収録。文楽の魅力に脚本＝戯曲の秀逸さがあるが、この２作はとにかくストーリーがわかりやすく、 だれもが素直に楽しめる作品となっている。『勧進帳』は先述のとおり歌舞伎や能楽の『安宅』でも有名で、映画やテレビ時代劇でもよく取り上げられる。また『彦山権現誓助剣・毛谷村の段』も 仇討物の定番的あらすじのうえ、怪力で武術無双のお園が、六助が亡き父が語っていた結婚相手とわかるや否や豹変する愉快さがある。
　最高の文楽をぜひおたのしみください。全170分収録。
封入解説書つき ／ 日本語字幕つき（詞章のみ）

勧進帳

　歌舞伎でも有名な『勧進帳』。文楽から歌舞伎に戯曲が移植されたものを丸本狂言と云うが、『勧進帳』はその逆で歌舞伎から文楽へ移植された。 兄・源頼朝との仲違いから逃亡の身となった源義経一行。北陸の安宅の関所で留めおかれる。関所の守りを申し受けた富樫の詮議を義経一行は如何に切り抜けるか。武蔵坊弁慶の涙の弁明が 人々の心を、そして富樫の心をも揺り動かす。
　迫力ある語りと重層な太棹三味線の音色が特色で、花道を人形の弁慶が六法を踏んで退場する有名なシーンなど、歌舞伎との舞台と比較するのも面白い。（80分）

• 【太夫と三味線】竹本文字太夫、五代・豊竹呂太夫、豊竹英太夫、野澤勝平、野澤勝司、鶴澤清友
• 【人形遣い】武蔵坊弁慶（初代・吉田玉男）、富樫（吉田文雀）、源義経（吉田玉松）

彦山権現誓助剣・毛谷村の段

　明るく前向きな作風で人気が高い作品。毛谷村の百姓・六助は長州藩武芸師範・吉岡一味斎の薫陶を受けた藩随一の剣の使い手だが宮仕えを嫌っていた。藩は六助に勝てば召し抱えると触れを出し、 優秀な剣士を募っていた。或る日、浪人・微塵弾正から年老いた母を養うために勝ちを譲ってくれと懇願され、渋々承諾した帰り道、一人の少年を救う。後日、少年の衣服を干していたころ、 虚無僧姿の女性が撃ちかかってくる。しかし少年が「叔母さま！」と彼女にしがみつくのを見て、話を聞いたところ、娘の正体は六助の師・吉岡一味斎の長女お園で、六助の妻になる予定だったと聞く。 所帯を持った六助とお園だが、やがてかの浪人・微塵弾正こそ師の仇・京極内匠の仮の姿とわかり、仇を報ずるため村を出立することになる。（90分）

• 【太夫と三味線】豊竹咲太夫×野澤勝司、竹本津太夫×竹澤團七
• 【人形遣い】京極内匠（初代・吉田玉男）、お園（吉田簑助）、六助（四代・豊松清十郎）