お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

藤沢周平作品中、屈指の長編時代小説『風の果て』を、佐藤浩市主演で時代劇ドラマ化。
　『風の果て』は、軽輩の身から主席家老まで上り詰めた桑山又左衛門と、青年時代親しく付き合った四人の剣友との思い出を綴った作品だ。 身分違いながらも親しく交わった四人だが、身分やお役目の違い、婿入り先の事情などから異なる人生を歩むことになる。 又左衛門のように出世したものもいれば、失脚したもの、脱藩し友に斬られたもの、落ちぶれ身を持ち崩したもの、そして小さいながらも確かな幸せを手に入れたもの、 それぞれが懸命に生きようとし、今に至った。
　運命と縁の奇妙さを、出世したが故の孤独と寂寥と共に描き出す、大人の青春群像物語。全８回344分収録。

[藤沢周平時代劇] 風の果て　あらすじ

　軽輩の次男坊から主席家老の座に上り詰めた桑山又左衛門。今、彼は若き頃の剣友・野瀬市之丞（遠藤憲一）と刃を交えようとしていた。
　又左衛門が隼太と名乗った昔、彼には４人の仲のよい剣友がいた。杉山鹿之助、三矢庄六、寺田一蔵、そして野瀬市之丞。４人は切磋琢磨し剣術に励むとともに、 身分を超えて付き合える莫逆の友であった。ちなみに憧れの女性が楢岡千加（奥貫薫）であることも同じだった。
　しかし鹿之助の父が失脚し、鹿之助が元服、忠兵衛を名乗り、千加と夫婦になることで、彼らの間に身分という壁が立ちふさがる。失脚した父の汚名を雪ごうと出世に邁進する 杉山忠兵衛。隼太もまた当時の郡奉行・桑山孫助に見いだされ、出世の糸口をつかむ。一方で一蔵は年上女房の浮気相手を殺害。脱藩し逃亡を図るが追手となった市之丞により、 斬り死にする。始めは又左衛門の剣の腕を見込み警護役として重用した忠兵衛だが、開墾で実績を出した又左衛門が中老に出世。二人の仲は険悪になり、 次第に政争へと発展していくのだった・・・。
　五人の友はいつまでも友ではいられない。藩を二分する政争の末に又左衛門が得たもの、そして失ったものとはなんだったのだろうか・・・。

分かれ道 ／ 太蔵が原 ／ 春雷 ／ 出世 / 政変 ／ 最後の敵 ／ 果たし状 ／ 最終回＝尚、足を知らず