お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

日本医学界の課題を抉り出す山崎豊子の社会派小説『白い巨塔』。財前五郎役に唐沢寿明、里見脩二役に江口洋介を配した2003年版をDVD化。
全21回/1000分以上というたっぷりの尺と、練り上げられた脚本。ヘイリーの『アメイジング・グレイス』、魅力的な脇役陣・・・ 現実と理想の狭間で生きる人々を描いたテレビドラマの頂点とも云える作品。ストーリーは原作にほぼ忠実だが、用いられる医療情報は撮影当時のものに置き換えられている。
　圧巻は、最後の最後に里見に届けられる遺書。理想の医者像を体現したかのような里見が、最後の最後まで財前五郎の友人であり続けた理由＝財前五郎という人間を確信することになる。

『白い巨塔 第一部（2003年版）』では原作の正編、財前五郎の国立浪速大学第一外科助教授就任と医療ミス発覚までが描かれる。全475分収録。

白い巨塔 第一部（2003）　あらすじ

恩師でもある現教授・東貞蔵（石坂浩二）と仲違いをした国立浪速大学第一外科助教授・財前五郎（唐沢寿明）は、次期教授就任をめざし暗躍。義父・財前又一（西田敏行）や第一内科部長の鵜飼良一（伊武雅刀）の協力を得、着々と地歩を固めていく。
一方、財前の教授就任を阻みたい東は金沢大学の菊川教授（沢村一樹）を推薦。他の教授たちの思惑も絡み、異例の教授会投票に持ち込まれる。財前の親友、第一内科助教授の里見脩二（江口洋介）は行き過ぎた猟官闘争に苦言を呈すが、財前は耳を貸さない。
　そんな折、弁当屋の個人商店主・佐々木庸平（田山涼成）が身体不調で病院に担ぎ込まれる。財前と里美の診察の結果、食道癌と診断され、財前執刀による手術が決定する。手術日は東教授の退官日。敵対してしまった恩師と顔を合わせたくない、財前の思いが絡んでいた・・・
《再読 / 贈り物 / 土下座 / 落選 / 祝宴 / 父の姿 / 毛嫌い / 決戦 / 正念場 / 無常》