『緋牡丹博徒』と並ぶ藤純子のあたり役、『日本女侠伝』の博多芸者・信次。
『緋牡丹のお竜』が男顔負けの侠客なのに対し、信次は芸者。基本的に殴り込みは高倉健や菅原文太にお任せ。藤純子は男を支え、共に歩む鉄火肌のいい女を演じ切る。なにより気持ちが燃えるのはＢＧＭ代わりの三味線と芸者たちの艶姿。古き良き日本の風情と、ともすれば忘れがちな侠気を思い出す侠客映画の金字塔。
各巻 2,800円（税別）
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日本女侠伝・侠客芸者
明治末期。石炭景気で湧く九州博多では、大須賀某（金子信雄）が万安一家と組んで、炭坑の利権を一手に握ろうと暗躍。男まさりの鉄火芸者・信次（藤純子）にも大須賀が誘いをかけてくるが、信次が惚れているのはただ一人、花田炭坑の納屋頭・清吉（高倉健）だけだった。そんな折、買収を拒んだ花田炭鉱が爆破され・・・。
【CAST】藤純子、高倉健、若山富三郎、藤山寛美、金子信雄、桜町弘子、小松方正など
日本女侠伝・真赤な度胸花
明治はじめの北海道。牧場の後継ぎとして九州から一人の娘がやってきた。雪（藤純子）の父は利権独占を目論む大金一家に父親を殺されていた。雪を追い出したい大金は僕集を襲撃し放火。間一髪を流れ者の五郎（高倉健）に救われるが、大金はやくざものを集め、警察を占拠してしまう・・・。ライフル片手に馬を駆る藤純子が映える大活劇。
【CAST】藤純子、高倉健、山城新伍、山本麟一、三島ゆり子、橘ますみ、小沢栄太郎など
日本女侠伝・鉄火芸者
米不足の東京。米商人の安川は、やくざを使い米の流通を独占し、暴利を貪っていた。深川の辰巳芸者・小しず（藤純子）が男勝りの度胸でやくざものたちを追い払うが、庶民の為安い米を輸入しようとした浅井が殺害され、窮地に追い込まれる。小しずが密かに思いをかける元やくざの勇吉（菅原文太）は何とかしようと立ち上がるのだが・・・。
【CAST】藤純子、菅原文太、佐々木愛、正司照江、藤山寛美、伴淳三郎、曽我廼家明蝶など
日本女侠伝・血斗乱れ花
明治中頃。平野てい（藤純子）は夫を追い北九州の平野鉱山へやってくるが、夫は不慮の事故で死亡。ていは女ながらも平野鉱山を守ろうと決意する。しかし平野鉱山乗っ取りを企む一党があの手、この手でていを窮地に追い込んでいく。川船頭の組頭・幸次（高倉健）はていを応援するうちにいつしか・・・。鉱山を巡る戦いはいよいよ佳境を迎える。
【CAST】藤純子、高倉健、津川雅彦、山本麟一、大木実など
日本女侠伝・激斗ひめゆり岬
復興途上の沖縄。戦争で犠牲となった両親の遺志を継ぎ運送会社を営む与那嶺ゆり（藤純子）は、母の故郷・新城地区が暴力団・岩松組のせいで悲惨な状況にあることを知る。地域を立て直そうと奮闘するゆりたちだが、岩松組の悪行は止まることを知らない。そんな折、ゆりは女学生の頃、命を救ってくれた渡世人・中上（菅原文太）と再会する。
【CAST】藤純子、菅原文太、大木実、天津敏、待田京介、水島道太郎など
