お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

天国の本屋〜恋火　あらすじ

　天国と現世の境目にある『天国の本屋』。現世の寿命を全うできなかった人が残りの歳月を暮らすこの本屋で短期バイトすることになった健太（玉山鉄二）。 生きてるはずの健太だが、なぜかふて寝してる間にここに来てしまったのだ。健太はここで早逝した憧れのピアニスト・桧山祥子（竹内結子）と出会う。 祥子のピアノを聴きたい健太だが、彼女は現世での事故がもとで左耳が聞こえなくなり、今でもピアノが弾けなくなっていた。生前、彼女はピアノ組曲全10曲の作曲に取り組んでいたが、 10曲目『永遠』は未だ未完成のままだった。
　生きているとき祥子には恋人がいた。瀧本（香川照之）は将来を嘱望された花火師だったが、彼の花火の暴発で祥子は左耳の聴力を失い、そのまま病で死んでしまった。 後悔に苛まれ、身を持ち崩した瀧本の元へ、祥子そっくりの女性が訪れる。商店街のイベントのために伝説の花火『恋する花火』を打ち上げてほしいというのだ。 女性の名前は長瀬香夏子（竹内結子）。祥子の姪だった。
　天国と現世。二度と交わることのない二つの世界で、不思議な奇跡が巻き起こる。取り返せない過去はあっても、紡ぎだせない未来はない。花火の打ち上げの音が、 ピアノの音色に溶け込んでいく。