お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

天皇から庶民まで多くの人物を登場し、さまざまな視点を通して、太平洋戦争を描く。
1982年の公開当時はタイトルのインパクトが強く、有識者から激しい非難も浴びたようだ。
ただ作品自体は、日本軍の他民族に対する横暴、自国民の生命を軽視する傾向、玉砕の異様さも描かれており、戦争という異常環境をキチンと伝えてくれている。
そんな中、しぶとく生き抜こうとする庶民の描写もあり、篠田三郎演じる青年と夏目雅子の笑顔はさわやかさは、重苦しくなりがちな映画の中でもホッとするシーンだと思う。
とにかく、桝田利雄監督のもと、丹波哲郎、市村萬次郎、若山富三郎、三浦友和、あおい輝彦、篠田三郎、夏目雅子、西郷輝彦、関根恵子など当時のオールスター出演ということで、それだけでもちょっと感激である。
「第一部 シンガポールへの道」「第二部　愛は波涛をこえて」の二部構成（1982年作成）。

※少し気になったのは、戦争勃発までの経緯で、ちょっと日本が「被害者」という印象が強いかもしれません。これは人によって判断や感じ方も異なるだろうし、戦時中経験者である当時の東映製作スタッフが、戦争そのものを「二度と起こしたくない！」と強く思いながらも、こんな気持ちも合わせ持っていたということで見ていただけたらと思います。