トップ > ドラマ/時代劇/演劇 > ドラマ/映画 > ロマンス&ラブコメ > 曽根崎心中・増村保造版(DVD or ブルーレイ)
曽根崎心中・増村保造版(DVD or ブルーレイ)
近松門左衛門の傑作戯曲『曽根崎心中』を増田保造監督で映画化した作品。増村監督の作品らしく、台詞は直接的で率直、物語全体に終始緊迫感が感じられる。映画というより舞台演劇の映像化と云ったほうがイメージをよく伝える気がする。主演の宇崎竜童(徳兵衛)、梶芽衣子(お初)の演技も独特で、心中に追い込まれる悲劇のふたりではなく、愛を完結するために一直線に突き進む激情の発露という様相だ。
音楽もすばらしい。最初は『曽根崎心中』を描くにこの音楽か、と疑念を抱くが、次第にそれしかないと思わせる。当時ダウンタウン・ブギウギバンドだったが、宇崎竜童は後に竜童組になり、さらに『ロック文楽・曽根崎心中』を手掛けることになるが、その背景にこういう経験があったのだと気づかされる。
好き嫌いや評価は分かれるかもしれないが、古典を古典の棺桶から解放した価値ある名画だと思う。1978年上映・本編112分。
曽根崎心中・増村保造版 あらすじ
大阪の醤油問屋、平野屋の手代・徳兵衛(宇崎竜童)は、主人でもある叔父が薦める縁談を断ってしまう。徳兵衛には結婚を約束した女性、天満屋の女郎・お初(梶芽衣子)がいた。怒った叔父は、徳兵衛に、「継母のお才に渡した持参金・銀二貫を返せ」と迫る。強欲なお才からようやく銀を取り返した徳兵衛だが、兄弟とも思う友人・九平次に懇願され、その銀を貸してほしいと頼み込まれ、悩んだ挙句貸してしまう。
しかし九平次は返却の日になっても金は返らず、九平次は金など借りていないと言い張る。信じていた友に裏切られ、店の居場所もなくした徳兵衛はお初とともに、この愛を全うしようと誓い合うのだが・・・。
日本国
送料:390円〜