『網走番外地』『日本侠客伝』と並ぶ高倉健の代表的任侠シリーズのBlu-ray(BD)版。
シリーズ初期は若干の試行錯誤が見られるが、基本的には主人公・花田秀次郎(高倉健=)が、敵方に与していた流れ者・風間重吉(池部良)が友情で結ばれ、
許せぬ仇に二人揃って殴りこむ、という王道ストーリーが展開される。とはいえ、任侠映画黄金期の作品だけに、台詞回しや殴りこむまでのカタルシスが半端なく、
わかっちゃいるがやめられない、高倉健の代名詞にふさわしい映画群となっている。
義理と人情を秤にかけりゃ義理が重たい漢の世界♪ ぜひお楽しみください。
各巻 2,800円(税別)
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昭和残侠伝
敗戦直後、復員してきた寺島清次(高倉健)は、浅草露天商の仲間たちが新興やくざに苦しめられ、大恩ある神津組親分が殺害されたことを知る。組の仲間や露天商たちの協力を得、安心して商売ができるマーケット建設をめざす清次たちだが、そんな中、組員・五郎(梅宮辰夫)が恋人・美代をかばい殴殺され、神津組客分だった風間重吉(池部良)は、美代が実の妹であったことを知る。せっかく開けたマーケットにも放火されてしまい・・・。(1965年10月公開)
【監督】佐伯清 【出演】高倉健、池部良、三田佳子、江原真二郎、松方弘樹、梅宮辰夫 ほか
昭和残侠伝・唐獅子牡丹
昭和初期。左右田組客分だった花田秀次郎は、弟分の周平(津川雅彦)とくみ(三島ゆり子)の駆け落ちを手引きする。くみに言い寄っていた左右田組長の息子は激怒するが、秀次郎は左右田組と対立する榊組の親分を斬ることで話をつける。三年の刑期を終え、真っ先に榊組親分の墓参りに赴いた秀次郎は、そこで榊組親分の妻子に出会う。周平からも左右田組の卑劣な所行を聞いていた秀次郎は、榊組と苦しむ人々を助けようとするのだが・・・。(1966年1月公開)
【監督】佐伯清 【出演】高倉健、池部良、三田佳子、津川雅彦、三島ゆり子、芦田伸介 ほか
昭和残侠伝・一匹狼
昭和初期、とある漁港町ではマグロ独占を目論む川鉄一家の横暴が続いていた。そんな折、穏便に事を進めようとする潮政一家貸元・秋津政太郎の元に武井繁次郎(高倉健)が草鞋を脱ぐ。繁次郎は、昔の親分の仇・桂木竜三(池辺良)と再会するが、竜三の妹・美枝(冨士純子)は繁次郎が初めて惚れた女性、竜三も仁義をわきまえたいい漢だった。悩む繁次郎。しかしその間にも抗争は激化し、政太郎が射殺。川鉄は漁船を焼討する一方、竜三に繁次郎を殺すよう命じるのだった・・・。(1966年7月公開)
【監督】佐伯清 【出演】高倉健、池部良、藤純子、島田正吾、扇千景 ほか
昭和残侠伝・血染の唐獅子
昭和初期。博覧会建設をめぐり、鳶職一家の鳶政が阿久津組に殺害される。新組長となった秀次郎(高倉健)と阿久津組代貸の風間重吉(池部良)は幼馴染で、重吉の妹・文代(藤純子)は秀次郎の恋人でもあった。入札を巡り鬩ぎ合いが続く中、鳶政一家の纒を取り返そうとした音吉(山城新伍)を阿久津組が殺害。音吉の想い人であった芸者の染次は纏を取り返した後、操を守って自殺した。一家を抑える秀次郎だが、工事現場に放火され ついに・・・(1967年7月公開)
【監督】マキノ雅弘 【出演】高倉健、池部良、藤純子、津川雅彦、金子信雄、加藤嘉 ほか
昭和残侠伝・唐獅子仁義
花田秀次郎(高倉健)は出所後、対立する雷門一家に狙われる。芸妓おるい(冨士純子)に助けられ、林田一家の竜平に匿われた秀次郎だが、竜平を雷門一家と繋がる樺島一家が殺害。さらに渡世人・藤吉(待田京介)が秀次郎殺害の依頼を受け暗躍する。一方、おるいの弟で林田一家の繁次は、恋人お峰を樺島一家に奪われたうえ殺されてしまう。秀次郎と因縁ある風間重吉(池辺良)は、繁次の命と交換に秀次郎を斬れと命じられるのだが・・・。(1969年3月公開)
【監督】マキノ雅弘 【出演】高倉健、池部良、藤純子、待田京介、志村喬 ほか
昭和残侠伝・人斬り唐獅子
出所後、義兄弟・風間重吉(池辺良)がいる東雲一家に草鞋を脱いだ花田秀次郎(高倉健)は、重吉から、かつての恋人・雅代(冨士純子)が皆川一家の後妻になったと聞く。東雲一家と皆川一家の抗争が激化する中、秀次郎は渡世の義理から皆川を殺害。一年後、雅代と皆川の墓前で再会し、詫びを云う。東雲一家の専横の中、皆川の若頭・楫は殺害され、皆川の後見役であった剣持(片岡千恵蔵)ら剣持一家も惨殺。秀次郎の怒りの刃が唸りを上げる・・・(1969年11月公開)
【監督】山下耕作 【出演】高倉健、池部良、片岡千恵蔵、大木実、小山明子 ほか
昭和残侠伝・死んで貰います
老舗料亭・喜楽の息子・秀次郎(高倉健)は訳あって渡世に身を沈め服役。出所したときには、関東大震災で大きな被害を受けた喜楽を、小父の寺田(中村竹弥)と板前の風間重吉(池辺良)が必死に支える有様だった。板前として再出発した秀次郎。7年ぶりに美しく成長した幾江(冨士純子)とも再会する。しかし喜楽乗っ取りを企む新興博徒・駒井に義弟が騙され、喜楽の権利書を取り上げられる。交渉に出かけた寺田も帰り道で襲撃され殺されてしまい・・・。(1970年9月公開)
【監督】マキノ雅弘 【出演】高倉健、池部良、藤純子、加藤嘉、中村竹弥、長門裕之 ほか
昭和残侠伝・吼えろ唐獅子
兇状旅に出された風間文三(松方弘樹)を慕い、親分・黒田の妻おみのが行方をくらました。秀次郎(高倉健)は渡世の義理で後を追い、金沢の三州政治一家に匿われていることを知る。一方、黒田も金沢入りし、政治一家と対立する稲葉一家と盃を交わす。文三とおみのに憐みを覚えた秀次郎は二人を夫婦にすることを条件に三州政治(鶴田浩二)を殺害する。しかし数時間後、黒田は文三とおみのを殺害。秀次郎と文三の兄・重吉の怒りの刃を闇を裂く・・・(1971年10月公開)
【監督】佐伯清 【出演】高倉健、池部良、鶴田浩二、松方弘樹、松原智恵子 ほか
昭和残侠伝・破れ傘
恋人・お栄(星由里子)を探し旅に出た秀次郎(高倉健)。4年後、義兄弟の力松(安藤昇)率いる寺津組が鬼首組と共に悪行を重ねていると聞き、会津郡山へ舞い戻る。元天神浜組代貸の重吉(池部良)とひょんなことで知り合った秀次郎だったが、重吉の妻が訪ね歩いたお栄と知り、身を引く決意をする。その後、寺津組と天神浜組の抗争はさらに激化。秀次郎は誤ってお栄を殺害してしまう。見かねた秀次郎の恩人・時雨の大親分が手打ちを持ちかけるのだが・・・。(1972年12月公開)
【監督】佐伯清 【出演】高倉健、池部良、鶴田浩二、星由里子、北島三郎、安藤昇 ほか