高倉健の代名詞『網走番外地』の続編シリーズ『新・網走番外地』シリーズのＤＶＤ集。
一度はシリーズ終了となった『網走番外地』だったが、全国の映画館主や映画ファンから苦情が殺到。改めて制作されたのがこの『新・網走番外地』シリーズだ。全シリーズより任侠映画の王道を踏まえた作りで、健さん演じる末広勝治が事件に巻き込まれる→犠牲者が出る→怒りの殴り込みという、任侠カタルシスは全作共通している。一方でロード・ムービー的な大自然の強大さや、カーアクションなどを取り入れ、ワンパターン化を防いでいるのは人気シリーズならではだ。
難しいことは置いといて、映画が娯楽の王さまに君臨した時代の人気映画『新・網走番外地』をぜひお楽しみください。
各巻 2,800円（税別）
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新・網走番外地
昭和23年。女性を拉致しようとした進駐軍を殴り刑務所送致された末広勝治（高倉健）は再び新橋の地を踏んだ。母や妹の消息を探しつつ、小松（長門裕之）や源吉（山本麟一）と共に頭角を現す勝治を、華僑連合との抗争に明け暮れる石津組は縄張り争いに上手く利用しようと考える。しかし昨日の敵は今日の友、昨日の友は今日の敵を地で行く戦後日本のこと。利権の前に勝治の大切な人々が次々と斃れていく。大切な人の無残な姿に、勝治の怒りが爆発する・・・。
新・網走番外地 流人岬の血斗
全国から模範囚が集まる四国の松川刑務所。囚人の更生促進の為、坪島ドック社長・坪島寿男（志村喬）が作業場を提供するという。住民反対も多い中、江崎造船は、暴力団矢頭組を利用し、坪島ドックの乗っ取りを謀る。寮附近の火事現場から勝治（高倉健）らが子供を救い出したことで一瞬は鎮静化するが、勝治と対立する川地（大木実）が矢頭の口車に乗せられ、坪島ドックは暴動寸前に。そんな中、坪島社長だけは囚人たちを信じ、ひたむきに矯正活動を続けていた。そして・・・。
新・網走番外地 さいはての流れ者
幼い正一（真田広之）を連れ、北海道に戻った勝治（高倉健）は、小さな港町の漁場争いに巻き込まれる。漁の邪魔をする、イカサマ博打で船を取り上げる、家族に嫌がらせをする。田丸組の悪辣なやり口は遂に日野組の船を爆薬を仕掛けるに至る。そんな中、田丸組の船が大波で遭難。勝治たち日野組は憎しみを抑え、救助に当たった。涙を流して詫びる田丸組の船員たち。ところが、港に帰ると、田丸組による正一と食堂の女主人ふみ代（星由里子）の誘拐が発覚し・・・。
新・網走番外地 大森林の決斗
些細な交通違反がきっかけで網走刑務所に収監された末広勝治（高倉健）は、持ち前の正義感が原因で、嵐田産業の次男・源二（山本麟一）と庄司富士夫の争いに巻き込まれる。嵐田産業は地元木材の独占を目論み、富士夫の姉・くに子（星由里子）が経営する庄司木材に圧力をかけ続けていた。日増しに高まる圧力の中、放火により庄司木材は甚大な被害を受ける。姉を助けようと脱獄した富士夫だったが、嵐田産業と結託する副場長・黒田により射殺される。勝治の怒りが今、爆発する。
新・網走番外地 吹雪のはぐれ狼
網走刑務所に収監された末広勝治（高倉健）は、看守の守田が五十嵐組の幹部・手塚と結託し、贈賄を行っていることに気づく。手塚は勝治を襲い証拠隠滅を謀るが、巡回牧師のウィリー（岡田真澄）に邪魔立てされる。ウィリーの教会では、少年院を出た若者を引き取り、更生を手助けしていた。勝治はウィリーと共にボクシングの指導を行い、大関（谷隼人）は選手権試合で見事、勝利する。しかし大関に八百長試合の申し出を拒否された五十嵐組はこれを根に持ち・・・。
新・網走番外地 嵐呼ぶ知床岬
網走刑務所を出所した末広勝治（高倉健）は、妹の待つ東京へ行く途中、ダービー馬育成を競う加納牧場と熊谷牧場の争いに巻き込まれる。熊谷牧場の三兄弟は懸命にダービー馬の生産に励んできたが、加納牧場に有力馬カノーホマレが登場すると、なんとかこの馬を横取りしようと画策していたのだ。勝治を亡き親分の仇と狙う五代政雄（安藤昇）も絡み、二つの牧場は一触即発の危機に陥る。勝治の活躍で一度は収まりかけた争いだったが、遂に殺人事件が起こってしまい・・・。
新・網走番外地 吹雪の大脱走
３派に分かれ対立する網走刑務所。監獄のボス・熊沢（山本麟一）の一舎、工藤（黒沢年男）、木村らの三舎、そして末広勝治（高倉健）の二舎だった。熊沢は看守部長や古参看守らと結託し、刑務所物資の横流しなどで私腹を肥やしていた。あるとき三舎の木村が熊沢によって殺害されたことがきっかけで三勢力のバランスが崩れ、次々と死人が生まれ始める。辰巳、山崎らが次々に斃れ、俵星も重傷を負う。豪雪地帯にある深見牧場を舞台に、末広勝治の怒りが爆発する。
新・網走番外地 嵐呼ぶダンプ仁義
網走刑務所収監中に殺害された北野鉄雄（宍戸錠）。勝治（高倉健）と石松（田中邦衛）は出所後、北野の妻・冴子（生田悦子）を様子を見に、北野土木を訪ねる。その頃、北野土木では北海ダム建設を請け負い、全国からフリーのダンプ運転手が集まっていた。しかし北野土木の発展を快く思わない大沼土木ではなにかにつけ工事を妨害。北野土木相談役の江崎を裏切らした上、五郎やゆう子を惨殺。北野土木のダンプも爆破される。怒りを胸に勝治は大沼の事務所に向かうのだった。
