亀井文夫は、福島県に生まれ、早稲田大学を中退、ソヴィエトでドキュメント映画「上海ドキュメント」に衝撃を受け、映画監督を志す。東宝映画『上海』の成功で、陸軍省の依頼で製作した「戦ふ兵隊」が当の陸軍省により上映禁止に。その後、治安維持法違反の容疑で逮捕、投獄される。肺結核を患いながらも、文化の力を信じて、静かな戦いを続けた。終戦後、天皇陛下の戦争責任を問う「日本の悲劇」をニュースフィルムを素材にして構成、編集。GHQは上映を許可したそうだが、吉田茂首相はこれを見て激怒、フィルムは没収、上映禁止となった。
賛否両論うずまくものの、その言、
「文化は暴力では破壊されない」 は日本映画の心意気を示す一言とされる。
一貫して、反戦、反核、反差別の立場から社会的問題作を発表したその姿勢は、亀井ファン、アンチ亀井ファンともに認めるところとされる。そんな稀代の映画監督の代表作3作が復刻DVD化。
各巻 4,000円(税別)
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全3巻一括購入時は、BOX仕様となり、特価10,000円(税別)となります。
上海〜支那事変後方記録〜
上海事変で廃虚と化した上海の街並。美しく生々しい映像が戦争の悲劇を語る。(モノクロ/77分収録)
戦ふ兵隊
広大な中国大陸を進む兵士達。戦争の愚かさを問いかけ、公開を禁止された亀井文夫の名作。(モノクロ/66分収録)
日本の悲劇
太平洋戦争における日本の侵略行為を告発し、戦犯を追求した亀井文夫の問題作。上映禁止に。(モノクロ/42分収録)
本作には、図書館価格(税別 8,000円)、ライブラリー価格(税別 16,000円)が設定されております。
図書館など公共団体さまや会館などで、不特定多数の方のご利用を前提とされる場合は、備考欄にその旨をご記入ください。許諾商品にて手配をさせていただきます。