お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

近年、多くの名優が主演する『白い巨塔』。医学界の内幕を描いた山崎豊子の人気小説だが、最初の映像化にして、最高傑作と評されるのが本作『映画版・白い巨塔』だ。主演は伝説の名優・田宮二郎。本作発表当時、前半部『白い巨塔』のみ完成しており、後半の『続・白い巨塔』は執筆中だったため、映画版は裁判の一審判決後、里見助教授の追放で話が終わっている。このことが後の『テレビ版・白い巨塔（田宮二郎版）』に繋がっている。
　第40回キネマ旬報ベスト・テン第1位、第17回ブルーリボン賞作品賞＆脚本賞、第21回芸術祭賞、第5回モスクワ国際映画祭銀賞など数々の賞に輝いた、山本薩夫監督、俳優・田宮二郎の代表作『白い巨塔』をお楽しみください。
モノクロ ／ 全155分収録。

映画・白い巨塔 田宮二郎版　あらすじ

　日本有数の外科医、浪速大学医学部助教授・財前五郎（田宮二郎）は、上司・東貞蔵教授（東野英治郎）の後任を狙い、義父である財前産婦人科病院院長・財前又一（石山健二郎）の人脈と財力をバックに教授選出馬を志していた。一方、財前を快く思わない東教授は母校の系列大教授・菊川昇（船越英二）を擁立。野坂教授（加藤武）推薦の葛西徳島大学教授との三つ巴の教授選が行われていた。
　教授選間近のある日、財前は、同期の里見脩二（田村高廣）助教授から、胃癌の疑いがある佐々木庸平（南方伸夫）という患者の診察を依頼された。清廉潔白、医は仁術を地で行く里見だったが、財前の高い技術と医学への情熱には深い敬意と信頼を置いていた。検査の結果、佐々木は胃癌と判明。財前の執刀で手術をすることになるが、熾烈を極める教授選の中、財前は手術に集中することができないでいた。そして・・・。