お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

戦後の激動と、呪われた血の軌跡。愛憎渦巻く思いが生み出す連続殺人事件の数々。
横溝正史の探偵小説『金田一耕助』シリーズ全編には、禍々しくも、しかし逃れられない人間の性が影を落とす。古谷一行演じる金田一耕助が立ち向かう危険で隠微なる謎の行きつく先には、戦慄の事実とはかなく悲しい人の情が隠されている。
　横溝正史と金田一耕助の名を知らしめた伝説の名シリーズ『古谷一行の金田一耕助』シリーズをお楽しみください。

悪魔の手毬唄 古谷一行テレビ版　概略

　『金田一耕助テレビシリーズ』中、『犬神家の一族』と並ぶ屈指の良作。森一生監督がメガホンをとり、ヒロイン役に夏目雅子が参加している。
鬼首村の亀の湯に湯治に訪れた金田一耕助（古谷一行）は、村を二分する仁礼家と由良家の娘の連続殺人事件に遭遇する。仁礼家の文子（新海百合子）と由良家の泰子（渡井直美）。二人は亀の湯の息子・青池歌名雄（高岡健二）を争う仲だった。飛ぶ鳥を落とす勢いの仁礼家と、詐欺にあい没落した由良家。しかし歌名雄は泰子と交際を続けていた。二人の殺害状況が、村で昔から歌い継がれてきた子守唄の歌詞に酷似していることから、金田一は由良家没落のきっかけとなった詐欺事件、それに伴う未解決殺人事件に注目する。
　23年前、由良家にモール事業を持ち掛けた恩田幾三。これに詐欺の疑いをもち詰問に出向いた歌名雄の父・青地源次郎が顔を焼かれた死体となって発見されていた。事件後、恩田は行方不明となり、真相は闇に包まれたままだったのだ。
　文子と泰子、二人の娘の死で人々の不安が高まる中、村出身の人気歌手・大空ゆかり（夏目雅子）が里帰りする。大空ゆかり、本名・別所千恵子こそ殺人犯、詐欺犯の娘と蔑まれ村を追われた恩田の娘だった・・・。（全６回）