お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

篠原涼子主演のビジネス・ドラマ『ハケンの品格』。2007年に放送され、2020年には続編が放送予定となっている。主人公の大前春子は、もともとは某信託銀行の正社員であったが、 合併時にリストラされ、その後魚河岸で働いていたがこれも突然解雇された経験を持つ。そのため会社というものを一切信用せず、 人との別れを悲しむ必要がないよう、できるだけ他人との交わりを避けている。しかし元々は人懐っこい明るい性格であり、非情に徹し切れていない。このややこしい人柄を、 篠原涼子はやや過剰に演じ、コメディー色が強いながらも時代を投影したドラマに仕立て上げている。
　脇役の設定も複雑だ。大前の直接の上司となる里中（小泉孝太郎）は人のよさ、正義感の強さから閑職に回された正社員、里中の親友・東海林（大泉洋）は同期の出世頭でハケンは能力のない人と考えている。 東海林や里中の上司・桐島（松方弘樹）は表面上は正社員とハケンを共に大切に扱う好々爺だが、実は筋金入りの正社員重視主義者、パソコンやメールが苦手な小笠原（小松政夫）は会社の不要在庫となった正社員、 と、会社でよくみられる典型的な人々がほぼ網羅されており、当時、急速に増加していたハケンという雇用形態の社会での存在を際立たせている。
　実はこの正規・非正規の問題は現在まで続く日本の社会問題である。とはいえ、本作はそんな肩肘張ってみるドラマではない。どこまでもコメディーとして楽しんでいただき時折、「こういうことあるな」と心に留め置けばいい、そんな作品だと思う。全504分収録。

ハケンの品格 2007年度版　収録内容

• スーパー派遣登場!
• プライドとホッチキス
• 社員の友情 ハケンの仁義
• 恋とお時給
• お時給インベーダー VS ナマコ大先輩
• 涙の残業バレンタイン
• 企画コンペに恋は厳禁!
• 派遣にプロポーズ!?
• スーパーハケンの過去
• 契約終了!! スーパー派遣最後のスキル