お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

中村錦之助演じるはなれ猿の佐助を中心に、むささびのお霧（渡辺美佐子）、かわうその六（ジェリー藤尾）、根津甚八（米倉斉加年）、由利鎌之助（ミッキー・カーチス）ら、一味違った真田十勇士の活躍をコメディ・ミュージカル・タッチで描いたお祭りのような映画。ある意味、当時の戦争の一面を印象的な映画かもしれない。真田十勇士や大坂の陣を描く映画には、「滅び」の美学や悲壮感を描く映画が少なくないが、この映画はどこまでも佐助やお霧らの心情に寄り添っている。肩がこらず笑ってみることができる時代劇です。監督は加藤泰。
1963年／全90分収録。

中村錦之助の『真田風雲録』　あらすじ

　慶長五年。戦場泥棒を続ける一行。浮浪児だったお霧、清次、伊三、六、落武者の根津甚八、筧十蔵はふとしたことから、はなれ猿の佐助と再会する。生まれながらに不思議な術を身につける佐助を中心に、大阪城に向かった一行は、優秀な部下を探す真田幸村（千秋実）と知り合い、共に大阪入城を果たす。遂に始まる冬の陣。佐助たち真田隊は、六文銭の旗のもと奮闘し、寄せ手を追い詰めるが、大阪城方の戦意は振るわず、却って味方の鉄砲隊に襲われる。仲間の死とお霧の流産・・・我が子の死を知った佐助は大阪城に舞い戻ると、大野修理と対決。大坂冬の陣がただの茶番劇であったことを知る。
　いよいよ始まる大阪・夏の陣。ただただ自らのために戦うと決意した真田十勇士たちは伝説の闘いを繰り広げるが、天王寺決戦で幸村が死亡。仲間たちも次々と失われる。そして佐助は、燃える大阪城を背に徳川忍者団の頭領・服部半蔵（平幹二朗）と最後の対決の時を迎えるのだった・・・。