お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

　花も嵐も踏み越えて、晴れて会うのはいつの日か……。
津村病院に勤務する美貌の看護婦・高石かつ枝（京マチ子）は、同僚や医者からの注目される存在だったが、ひた隠しに隠す秘密を抱えていた。彼女は過去に結婚生活を経験しており、先立たれた夫との間に娘・敏子をもうけていたのだ。ある日、院長の息子・津村浩三（鶴田浩二）の博士号授与祝賀会が病院で開催され、その席上、かつ枝は浩三のピアノ伴奏で歌を歌った。浩三はかねてより、かつ枝に好意を感じでいたが、これを機にその想いは一層強くなった。
　月光の美しい夜、浩三はかつ枝を誘い、外に出た。真摯に熱意をこめてプロポーズする浩三だったが、かつ枝には受入れることが出来なかった。彼女は一人の女声である前に母だった。家族、特に母の竹子からかつ枝との結婚を反対された浩三は家を出、京都で結婚する事を決心。かつ枝に同行を促すが、かつ枝は敏子の発熱で遅れ、新橋駅に駈けつけた時は既に列車はホームを離れてしまっていた……。
　浩三とかつ枝。ふたりの想いはもう繋がらないのだろうか・・・。

• 【監督】木村恵吾
• 【脚本】木村恵吾、田辺朝二
• 【原作】川口松太郎
• 【出演】京マチ子、鶴田浩二、小畑よし子、三宅邦子、船越英二、月丘千秋など
• 【その他】1954年作品（本編122分）／ モノクロ
• 【映像特典】劇場予告編