お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

一見、終戦末期の北支戦線をモチーフにした戦争アクション映画だが、その実は戦争の愚劣さ、無意味さを白日の下にさらし、 戦争を理由にいくらでも卑劣になれる人間の性を抉り出した作品。救われない部分の多い作品だが、三船敏郎と岡本喜八監督、二人の個性で娯楽映画の体を整えた感じもする。佐治乾、岡本喜八の共同執筆による 脚本も見事。アナーキズム満点のアクション作としてはまずはお楽しみください。

血と砂 1965年版　あらすじ

昭和20年。北支戦線独歩大隊に配属された小杉曹長（三船敏郎）と軍楽隊の少年兵十三名だったが、小杉は着任早々、弟の小原見習士官が銃殺されたことを知る。 通称ヤキバ砦の守備隊を指揮していた小原が仲間を見捨て、敵前逃亡したというのだ。怒った小杉は隊長を殴り飛ばし、営巣に押し込められる。
小杉に惚れて戦場まで付いてきた慰安婦のお春（団令子）は隊長を篭絡。寝物語に小杉の命乞いを続け、遂に解放されることに。しかし解放された小杉には直ぐに出撃命令が下る。 少年兵を指揮してヤキバ砦を取り返せというのだ。この間まで楽器しか扱ってこなかった少年兵でいったいどうしろというのか！？　小杉は不満を抱えつつも、一人でも多くの少年兵を生き残らせるため、 苛烈な戦闘訓練を少年たちに課す。さらに営巣で知り合った訳ありの兵士、犬山一等兵（佐藤充）、志賀一等兵（天本英世）がこれに加わった。お春が見送る中、小杉たちはヤキバ砦奪還に出発するのだが…。