お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

シバレンこと柴田錬三郎の伝奇時代小説を、名匠・加藤泰監督が中村錦之助主演で映画化。歴史小説が正史の明確でないところを補って紡がれるのに対し、伝奇小説は時代設定や当時の世相、人々の価値観、文化などは時代に沿いながらも、全く異なるパラレル・ワールドを描いた小説を指す。この『源氏九郎颯爽記』も幕末だろうなぁというものの明確な記載はない。尊王攘夷吹き荒れる大阪に、源義経の末裔という源氏九郎が現れ、青年同心や極悪奉行、海賊、美女、商人が入り乱れて物語が展開する。
　あまり深く考えず、一昔前のヒーローもの、剣豪活劇ぐらいの気持ちで見てもらいたい作品です。カラー映画・約87分収録。

源氏九郎颯爽記・白狐二刀流　あらすじ

　兵庫の港町。源義経の末裔・源氏九郎（中村錦之助）は、たまた尊王攘夷志士がイギリス人を襲うのを目撃。これを救い出したことがきっかけで、大阪奉行所の同心長屋に宿を定めることになる。一方、イギリス人を襲った公家の今出川兼近（河野秋武）や比嘉忠則（清川荘司）らは浪人・犬山に誘われ、密貿易商人・播州屋と結託。義経の遺宝探索を手伝うことになる。兼近は源氏九郎の動向を探ろうと、かって源氏九郎に思いを寄せていた女・志津子（大川恵子）を源氏九郎の元に差し向ける。志津子は源氏九郎に思いを寄せつつも、立場上従うしかなかった。兼近の罠に嵌り、犬山らの浪人集団の襲撃を受ける源氏九郎。急を聞いた大阪奉行所与力・富田（杉狂児）や同心の幸田（里見浩太朗）が駆けつけるのだが・・・。