お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

一斉風靡した石立鉄男主演ドラマの中でも人気が高かったのが、この『雑居時代』だ。石立演じる貧乏カメラマンの大場十一、通称フーテンジャックが、父独り娘五人の家に同居することになり、いがみ合い、喧嘩しながらも、かけがえのない家族になっていく姿を描いている。十一と大原麗子演じる次女・夏代の喧嘩シーンはいまや伝説。ののしりあいの中にゆっくりゆっくり育まれていく愛情が潜んでいる。大坂志郎演じる父親もいい。頼りなくて弱々しい親父だが、人として大切なことは一歩も引かない素敵なオヤジだ。忘れてならないのが杉田かおる演じる末娘・阿万里。彼女の純真さ、やさしさが何度も家族を救ってくれる。
　物語の終盤、十一との結婚を悩む夏代は「家族とは、血が繋がったただの他人、雑居じゃないか」と悩む。でも、血が繋がらない十一、出生の秘密を持つ阿万里も含め、この１軒の家には確かな繋がり、家族の愛情があった。ホームコメディの殻をかぶった実は深くていいお話。

• 全26話：HDマスター仕様・高音質
• 【特典映像】山口いづみが語る石立鉄男の思い出、撮影マル秘エピソードなど
• 解説冊子つき（脚本家:松木ひろしインタビューほか）

雑居時代　あらすじ

　外国へ赴任する友人・大場から家を譲り受けた栗山信（大坂志郎）。五人の娘と引っ越しするが、家には一人の男が住み着いていた。男の名は大場十一（石立鉄男）。
信の親友の勘当された息子だった。貧乏で短気、少しばかりだらしない十一だが、信は一目で気に入り、家に迎え入れることにする。猛烈に反対したのが五人の娘。
長女で看護婦の春子（冨士眞奈美）、しっかり者で母親代わりの次女・夏代（大原麗子）、居合斬りなど武芸十八般の三女・秋枝（川口晶）、今どき女子大生の四女・冬子（山口いづみ）・・・。末娘の阿万里（杉田かおる）だけは十一を気に入ったようだ。
　けれど物事、そうは上手くすすまない。些細な出来事だけど家族にとって大切な事件、阿万里の出生問題、十一の海外赴任などさまざまな出来事が新米家族に押し寄せる。母親役として家族を支える夏代と、茶化しつつもなんとかしようと共に取り組む十一の間に少しづつだが確かな信頼が生まれていたのだった。
自分の家に下宿する男 ／ ビフテキにはトイレを ／ 生けにえの引越し ／ マダム事始め ／ フーテンジャックはなぜ泣くの ／ 青春は冒険の季節 ／ 夏代の家出 ／ 父親だけが知っている ／ お母さん ／ 仁侠くノー ／ 愛に充ちた家庭とは ／ すり変わった見合写真 ／ 一日遅れのクリスマス? ／ 失礼しました! ／ 今年はライオンどし? ／ 舞い込んだ京女 ／ 母性本能刺激作戦 ／ さよなら先生! ／ 逃した魚は… ／ もてないね? ／ 夢みる乙女? ／ 興奮しちゃった! ／ 末は大物? ／ 鬼千匹 ／ やっちゃった!? ／ あなたも変わる?