ハナ肇、植木等、谷啓らクレイジーキャッツがお届けするクレイジー映画の中から、奇想天外なストーリー展開の映画4作をパッケージしたDVDボックス。
まぁ、無茶な話がとにかく多い! ロシア政府が喧嘩仲裁を申し込んできたり、遊園地の片隅で綿菓子売っているおじさんがアルファ星人のMさんだったり(アルファ星ってどこやねん!)、死んだ証人を甦らそうと死体にミニコンピュータをとりつけようとしたり、果ては逃亡しようとした飛行機に偶然、水爆が積んであったり・・・ってだいたい、あんなもん偶然積み込むものとちゃうやろ!? どこの世界に、
「あっ、この前歩いてたらな、偶然水爆見つけてな、拾おう思ってたら、、隣にいたアルファ星人が声かけてきて、よう見たらそいつ頭にコンピュータ載せててん。」ってそんな話あるわけないやろ!」
というような奇想天外な話ばかりが収録されています。まぁ、この無茶な振りでも形になるのが、時代というか、クレイジーキャッツだというか・・・。
でもまぁ娯楽映画です。アホ見たいな話でも笑って楽しんで、「さぁ仕事でもするかぁ。」と思ってもらえれば上々の出来。クレイジー映画、楽しんでください。
クレイジー作戦 先手必勝
上田等は、国定忠治のひ孫の花木、童顔で泣き落しが絶品の谷村、法律通の女形・石山、示談屋くずれの犬養と佐倉、チンピラ安井の七人で喧嘩仲裁とりまとめ屋を立ち上げる。最初は、犬の喧嘩や夫婦げんかの仲裁が精いっぱいだったが、団地マダムと商店街の諍いを解決してから雲行きが好転。喧嘩仲裁の大口案件の申し込みが引きもきらぬ。ところがある日、警官隊がなだれ込み、詐欺ならびに誇大宣伝容疑で逮捕。ブタ箱にも放り込まれる。娑婆に出て来るや、ロシア語の依頼状が舞い込んできて・・・そして!
クレイジーだよ奇想天外
遊園地の片隅で綿菓子を売る男。この男、実はα星人M7だった。地球の原水爆実験やロケット打上げの影響を監視するため、日本人・鈴木太郎に乗り移って、日本に来たという。鈴木太郎として勤め先の大聖化学に出社するα星人M7だが、なにせ超能力が使えるものだから、誘惑に負けてpチンコの玉は出し放題、嫌な先輩は投げ飛ばし・・・とやりたい放題。しまいには大成果学生の大砲の弾丸を花火に変えてしまい、遂に会社をクビになるM7。だが、そんな彼に今度は国会議員選挙出馬の誘いが来るのだが・・・。
クレイジーのぶちゃむくれ大発見
ライバル会社に売込で敗れた花川戸。昇進は見送られ、接待に使った高級クラブ東西電気の花川戸は、課長のイスを賭けて、コンピューターの売込みにハッスルしていた。連日連夜、美人ホステス好子のいる高級クラブへの支払いは後払いにされる始末。遂に支払いされたと思ったら好子の口座に。お金を取り戻そうと好子を訪ねるとなぜか行方不明。秘密探偵を雇い、易者を使い、やっと探し当てるとだれかに殺害されていた。発明家・谷村の超ミニコンピュータを移植し、好子を生まれ変わらそうとするのだが・・・。
クレイジーの大爆発
秘密組機GIB本部は、毛利エリ子に三億円強奪事件の真犯人・大木健太郎を仲間にし、三一銀行が保管する預金の大略奪するよう命令。健太郎への接近に苦戦するエリ子だが、宇宙真丸経の御本尊のお告げが吉となる。健太郎は仲間六人を集め、強奪作戦を決行。『金』は本部へ空輸された。ところが!七人が乗り込んだ逃亡機に国籍不明の水爆が搭載されているというのだ。そのうえ飛行機は富士山頂付近の乱気流に巻込まれて火口に不時着。GIBに捕われ、飛行機ごと、連行されることになるのだが・・・。