お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

有名な日本の昔話『鶴の恩返し』を実写映像化した作品。当時、充実化してきた特撮技術もふんだんに取り入れている一方、そこに頼りきらず吉永小百合はじめ俳優、女優の卓抜な演技と、芸術的ともいえるカメラワーク、脚本・演出の妙で、幻想的で抒情的な日本の物語を紡ぎ切った映画。
カラー ／ 本編93分＋特典映像
【映像特典】
吉永小百合「つる・鶴」を語る ／ フォトギャラリー ／ 市川崑監督画コンテマルチアングル ／ 特報・予告編

　ある雪の日、貧しい百姓・大寿（野田秀樹）のもとに。一人の若い女性（吉永小百合）が訪ねてくる。女性の名は「つる」といい、大寿の嫁になりたいという。
貧しいうえに中風で寝たきりの母・由良（樹木希林）とともに暮らす大寿は驚き、いぶかしむが。二人は結ばれ、夫婦となる。つるはよく働き家庭にも徐々に明るさが取り戻されていく。そんなある日、つるは、由良の使わなくなった機織り機をみつけ、使わせてほしいという。ただ一つ、機を織っている間は絶対覗かないでほしいという。つるは一睡もすることなく、一晩で素晴らしい布を織りあげる。美しい布は高い価格で売れ、大寿の家は次第に潤い始めていた。
　ある日、つるは長者（菅原文太）に呼ばれ、あの美しい布をもう一度織ってほしいと命令される。「あの布は一生に一度しか織れない」と一旦は断るつるだが、結局は大寿のため、身を削る思いで仕事を引き受けると、前回と同じように、機を織っている間は絶対覗かないでほしい約束をし、機織り機のある納戸に入っていった・・・。しかし翌朝になっても、なかなかつるは納戸から出てこない。大寿は心配で心配でたまらなくなり、そして・・・。