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《時代劇映画》溝口健二の『山椒大夫』:森鴎外原作、田中絹代、花柳喜章、香川京子(DVD)

森鴎外の小説『山椒大夫』の映画化は数あれど、本作に勝る映画なしと云われる伝説の作品。森鴎外の小説は、武士であり、医者であり、政府高官でもあった森鴎外自身の立場を反映し、明治の急速な移り変わりと、その中で翻弄される人生、価値観、生きざまを描いている作品が多い。溝口健二はこの森鴎外の思いを一歩進め、溝口健二なりの回答を出している。理屈を云えば、そんな風にも感じる作品だが、叙情的に、哀切に語られる物語に野暮な理屈は不必要だろう。ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞した、この名画、そのまんま味わってもらいたい。
「安寿恋しや、ほうやれほ。厨子王恋しや、ほうやれほ・・・♪」・・・響き渡る悲しい歌声が胸の奥にいつまでも響き渡る・・・。
モノクロ / 全124分収録


『 山椒大夫 』 あらすじ


 平安時代末期、岩城判官・平正氏は罠に陥り左遷の憂き目にあいます。正氏の妻(田中絹代)と厨子王(花柳喜章)、安寿(香川京子)の兄妹は許しを得るため京に向かう道中、人買いに騙され、母は女郎ととして佐渡へ売られ、兄妹は労奴として丹後の山椒大夫(進藤英太郎)の元へ売り飛ばされてしまいます。
過酷な労働を強いられる安寿と厨子王。二人を気遣う村人たちもおりましたが、却って山椒大夫を逆上させ、山椒大夫とその息子・三郎によりさらに厳しい労苦と拷問を受ける毎日を送っていました。厨子王を逃がすことを決意する安寿ですが、女の自分は逃亡の足手まとい。拷問されては行き先を告げてしまうと思い、厨子王を逃した後、入水自殺をするのでした。
一方、安寿と別れた厨子王は縁あって時の大臣に見初められ、養子となります。「人は慈悲の心を失っては、人ではないぞ」「己を責めても、人には情けをかけろ」「人は等しくこの世に生まれて来たものだ。幸せに隔てが有って良い筈がない」。亡き父の別れの言葉を思い出し、忠勤を励む厨子王は次第に出世し、帝の側に出仕、奥州と丹後を治める身となるのですが・・・。


商品コード : IS81212N09339
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