その『橋』を渡るか渡らないか、さまざまな人生の岐路を『橋』はじっと見ている・・・。
橋が見てきたさまざまな人間模様を綴った藤沢周平の時代小説『橋ものがたり』シリーズ。短編ながら藤沢周平時代小説の代名詞でもある本作を、実力派俳優の講演で綴った人気時代劇テレビシリーズをＤＶＤ化。ひたむきに生きる市井の名もなき人々を描いた藤沢周平の傑作をぜひお楽しみください。
各巻 3,800円（税別）
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吹く風は秋 【出演】：橋爪功
壺振り師の老人・弥平（橋爪功）は親分を裏切ったほとぼりを覚まそうとしばらく江戸を離れていたが、残り少ない時間を住み慣れた土地で過ごそうと、意を決して江戸に舞い戻ってきた。江戸へと続く橋を決死の覚悟で渡る弥平。
弥平は、江戸に舞い戻ったその日、とある女郎屋の前で、ぼんやりと夕焼けを眺める一人の女性に出会う。おさよは小間物屋を開いた夫の借金の形にみずから苦界に身を投じた女性だった。先立った女房とどこか風情が重なるおさよが気になった弥平は、おさよの夫と子供が暮らすという長屋を訪ねるのだが、そこで見たのは働きもせず博打に明け暮れる落ちぶれた夫の姿だった…。
監督は『HERO』などで知られる鈴木雅之。全58分収録。
小ぬか雨 【出演】：北乃きい、永山絢斗
幼くして両親を失ったおすみ（北乃きい）は、娘らしい華やかな思い出もなく育った。伯父に任された履物屋で独り住まいを続けるおすみは、近々、ガサツな職人・勝蔵と縁談をすることになっていた。好きでもない男との将来に希望が持てるはずもなく、流されるように生きるおすみ。
そんなおすみの前に突然若い男が逃げ込んでくる。小綺麗な身なりの男はおすみをお嬢さんと呼び、喧嘩をして追われているので匿ってほしいと伝える。新七（永山絢斗）と名乗る男に心の揺らぎを感じるおすみ。しかし新七は、人には言えない大きな罪を抱えていたのだった。
人生をあきらめた娘と、人生を閉ざされた男・・・短くも美しく燃えた男女の恋物語。監督は『眠狂四郎』や『座頭市』で知られる井上昭。
小さな橋で 【出演】：松雪泰子、江口洋介
10歳の少年・広次は、母のおまき（松雪泰子）と姉のおりょうの三人暮らしだ。父の民蔵（江口洋介）は慣れない博打が元で行方不明。おまきは、飲み屋で懸命に働いていたが、毎日のように民蔵への恨み言を云う毎日だった。
そんな或る日、母との諍いが絶えなかった姉のおりょうは、妻子持ちの男と駆け落ちをし、夫も娘も失ったおまきは飲み屋の常連客にすがろうとする。母の姿に嫌気がさし、家を飛び出した広次だったが、そこで思わぬ人と再会する・・・。『最後の忠臣蔵』で有名な杉田成道が監督。
