お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

　まぁ、定番作品のパロディはよくあるのだが、
こんだけうまくまとめて、ニヤッと笑える別作品に仕立てた成功例はあまりないだろう。
『サラリーマン忠臣蔵』
駅前シリーズや社長シリーズで活躍した森繁久彌や新珠三千代、東野英治郎、加東大介、有島一郎、司葉子、宝田明といった面々に、
三船敏郎、草笛光子、志村喬なども加わり、喜劇の傑作といっていい仕上がりになっている。

　丸菱コンツェルンの系列会社 赤穂産業社長の浅野卓巳（池辺良）は、
大切な接待を命じられていたが、浅野の恋人である芸者の加代次（新珠三千代）をめぐって、
腹に一物あった丸菱銀行頭取 吉良剛之介（東野英治郎）に罵倒され、思わず暴力に及んでしまう。
接待役を免じられ自宅謹慎を命じられた浅野は、帰宅の途中、自動車事故にあい無念の死を遂げる。
　赤穂産業社長となった吉良は、前社長を慕う小野寺部長（加東大介）、吉田課長（宮田羊容）を左遷。
海外出張から帰ってきた大石良雄専務（森繁久彌）はなぜかバー祇園に入り浸る。
吉良のやり口に怒りを隠さぬ堀部安子（中島そのみ）、赤垣（藤木悠）、磯貝（江原達怡）ら。
大石良雄の息子 力（夏木陽介）も、大野久兵衛常務（有島一郎）の一人娘小奈美（団令子）との結婚を
吉良に妨害されていた。
吉良、許すまじ！
大石良雄とその一統 四十七人はついに反撃ののろしをあげるのだった！！

　まっ、てな感じです。
秘書の早野寛平（宝田明）と、運転手 寺岡平太郎（小林桂樹）の娘、寺岡軽子（司葉子）の恋など
『仮名手本忠臣蔵』のエッセンスも十二分に取り入れた、愉快で楽しい作品。
（1960、1961年制作）

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