お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

有名な書き出しで始まる平安時代中期の名筆『枕草子』を、原文（古文）にて完全朗読したＣＤ全集。
国文科出の友人は「『枕草子』？　ありゃ中世の文春や」と言い切る。あの人がああした、この人がこうした、姦しいことこの上ない。古典三大随筆の一などと云うが、文春と思って読んだ方が気が楽なのは確かだ。
　ただやはり、他人の噂話もここまでリズミカルに、軽妙に、優雅に語られると文学になる。しゃべり言葉である口語に対し、文語は読み言葉だ。言葉としての面白さ、リズムのよさを重視した言葉だ。今では使わない表現もあり、戸惑いもあるが、それがわかると言葉の字面以上の表現を愉しむことができる。
　古典文学の面白み、表現と当時の風習の両面からお味わいください。

※ 何箇所か、読み方（発音）が異なる部分が指摘されています。ご了承ください。