お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

キリスト教の聖典『聖書（Bible）』。イエス・キリスト生誕以前からの文献が『旧約聖書』、以降の文献が『新約聖書』としてまとめられています。ユダヤ教でも大切にされる“旧約（旧い約束）”に対し、神の御子イエスによって新たに約束された“新約”ということになります。
　『新約聖書』では、マタイ、ルカ、マルコ、ヨハネがイエスの生涯を綴った“福音書”と、イエス亡き後キリスト教の布教に尽力したペテロやパウロの手紙、そして黙示録を主著として編纂されています。長大で謎かけのような表現や、当時の文化や風習も投影した『新約聖書』の文献は、異なる文化圏や価値観で生きる私たちには理解し難い部分がございます。
　本著では、作家・阿刀田高氏が膨大な物語を巧みに整理、想像力を駆使して、その意味やメッセージを紐解き、その理解を助けてくれています。もちろん阿刀田氏は宗教学者でもなく、司教や牧師など宗教家でもありません。ですから、その理解や表現がキリスト教の教えに必ずしも一致するわけではないでしょう。ただ一つの理解として、十二分に興味や方向性を与えてくれています。欧米の文化や価値観の基であり、現在の世界の志向にも大きな影響を与え続けるキリスト教。その原点を、阿刀田氏とともに覗いてみてはいかがでしょうか？
　朗読は、発音の美しさと軽快でリズムのよい店舗で知られる平川正三氏。全487文収録。

【朗読】新約聖書を知っていますか？　収録内容

1. 受胎告知
2. 妖女サロメ
3. ガリラヤ湖
4. 十二人の弟子
5. イエスの変容
6. ゴルゴタへの道
7. ピエタと女たち
8. クオ・ヴァディス
9. パウロが行く
10. 黙示とエピローグ