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【朗読CD】 室生犀星 詩歌朗読集〜抒情小曲集・愛の詩集・晩年など(CD)
「夏の日の匹婦の腹に生まれけり」
「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」
文豪 室生犀星の有名な句であり、氏の影を思い浮かべざるを得ない句である。
室生犀星は、加賀藩の足軽頭だった小畠家の小畠弥左衛門吉種の私生児として生まれ、
生後まもなく、親の顔も知らないまま、近くのお寺に養子に出されたという。
氏の作品には、この生い立ちがたぶんに影響しているのはいうまでもないだろう。
戦後の代表作の一つであり、室生犀星の半自叙伝である「杏っ子」の主人公
平山平四郎を語れば、室生犀星の中の、
「ふるさとは遠きにありて……」と歌った澄み切って純粋、透明な感性と、
「夏の日の匹婦の腹に生まれけり」と歌った
自らへの蔑みというか、斜めに見たような視線の共存に思い至る。
この余りにも人間らしく凡人である心根を、
優れた感性と筆力で表現したところが室生犀星の魅力だと個人的には思う。
室生犀星のすばらしくも素直な思いを、萩尾みどり氏の朗読でお味わいください。
■詩集「抒情小曲集」より
小景異情 / 流離 / ふるさと / 犀川 / 寂しき春
/ 蛇 / 時無草 / 永日 /
樹をのぼる蛇 / 雪くる前 / 秋の終り / 砂山の雨
/ 室生犀星氏 / 合掌
■詩集「愛の詩集」より
はる / 万人の孤独 / 永遠にやつて来ない女性
/ よく見るゆめ /
初めて「カラマゾフ兄弟」を読んだ晩のこと
■詩集「鶴」より
切なき思ひぞ知る / 何者ぞ / 埃の中 / 朝日をよめる歌
■そのほか
朱の小箱 / 青き魚を釣る人(詩集「青き魚を釣る人」より)
海の尼寺(詩集「鳥雀集」より)
朝を愛 (詩集「薔薇の羹」より) 生きのびし人(詩集「美以久佐」より)
こほろぎのうた (詩集「動物詩集」より) 紙
/ 深山 / 耳 (詩集「日本美論」より)
けふといふ日 / 野をうしろにいろどって /
誰かをさがすために
(詩集「女ごのための最後の詩集」より) 昨日いらつして下さい
(詩集「昨日いらつして下さい」より)
晩年 / 老いたるえびのうた (詩集「晩年」より)
商品コード : IS81212N03269 |
価格 : 2,095円(税込) |
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