世界のグローバル化、世界は一つ、などと云われるようになって久しいが、もともと世界には多くの民族がおり、多くの文化があり、その文化の基にはそれぞれ神、神々がおり、多くの神話が存在した。神話には、その民族の価値観や欲望が神々の姿を借りて描かれており、優美だったり、コミカルだったり、一途だったりしたものだ。
本作には、世界の神話物語から、日本神話、ケルト神話、北欧神話、そしてギリシャ神話をチョイス。全ＣＤ８枚・469分の朗読ＣＤにしました。子供さんや小学生でも楽しめるよう、大人向けの表現や描写は控えていますので、進学・進級祝いやお誕生日プレゼントにもオススメです。ぜひお楽しみください。
ケルト神話 （全104分）
ヨーロッパ西部から中央にかけて勢力を誇ったケルト文化。後にローマ帝国とローマ文化に吸収、融合されていくが、ゲールやピクト、古代ブリテンなど言語を持った民族はその独自の文化を今に伝えている。地域差が顕著だったケルト文化には、古代ケルト神話に加え、ケール語族の神話。アイルランド神話、スコットランド神話、ウェールズ神話など、特色ある神話が遺されている。
アーサー王物語
王様の剣、円卓の騎士と十三番目の椅子、聖杯探し、アーサー王の死
クー・フーリン物語
英雄になった少年セタンタ、英雄の最期
マビノギオン（マギノビの物語）
ダヴェドの王子・プイス、スールの娘・ブランウェン、スールの息子・マナウィダン、マソヌーイの息子・マース
ギリシャ神話・ギリシア神話 （全120分）
日本でもローマ神話と共に人気の高いギリシャ神話。世界の起源、神々の世界、英雄たちの活躍、の三つの物語に大きく分けられるが、本作では比較的、神々の活躍を中心に語られている。『オデュッセイア』など派生的に生まれた話も多く、後の世で脚色、アレンジされ、今も深みを増している代表的神話物語。
世界の始まりと誕生、クロノスとゼウスの戦い、プロメテウスの火、パンドラの箱、月の女神アルテミスと太陽神アポロン、大洪水を生き延びたデウカリオン、アポロンとピュトンの戦い、アポロンが恋したダフネ、牛泥棒ヘルメス、ペルセポネを攫ったハーデス、嫉妬深いヘラと牛になったイオ、知恵の女神アテネ、太陽の馬車を盗んだパエトン、三人の女神とトロイア戦争、オルフェウスの竪琴
北欧神話・スカンジナビア神話 （全136分）
キリスト教化以前の古代スカンジナビア人、俗にいうノース人の信仰に基づく神話。アースガルズ、オーディン。ヴァルハラ、ヴァルキリー、ラグナロク、などの名称は、この北欧神話を起源とする。オーロラが煌く美しい世界を背景に繰り広げられるファンタジックの中に荒らしさを隠し持つ物語。
世界の始まりと巨人族、アース神族、全知全能の神オーディン、悪戯な神ロキ、若返りのリンゴ、狼フェンリル、小人とロキの贈り物対決、フレイヤの首飾り、フレイとゲルダの結婚、トールの花嫁大作戦、ウートガルド城の三本勝負、ファファニールと呪いの指輪、光の神バルドルの死、滅びの火、新しい太陽と甦る大地
神代の日本神話 （全109分）
『古事記』、『日本書紀』、『風土記』などの文献に由来する日本神話。神さまが主人公となる神代神話と、神武天皇以降の歴代天皇に関する神話伝承に分かれるが、本作では神代神話を中心に収録している。我が国の神話だけに文献も多く出されており、神話の歴史的背景や文化変遷の影響などと共に楽しむと、さまざまな推理が生まれてくる。
世界の始まり、イザナギとイザナミ、神さまの夫婦喧嘩、天の岩戸、八岐大蛇退治、大国主命と意地悪な兄たち、スサノオとオオクニヌシ、国ゆずり、天孫降臨、海幸彦と山幸彦、山幸彦と豊玉姫
