お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

『白い人』は、芥川賞を受賞した遠藤周作文学の原点となった作品。

中学生の頃、カトリックの洗礼をうけた遠藤周作の作品には、信仰と現実、日本人であることとキリスト教徒であることのあいまいな矛盾などをテーマにした作品も多く、世界的にも多くのファンを得ていたが、一方で反論を受けることも多く、ノーベル文学賞が取れなかった理由に、代表作『沈黙』のテーマや結論が一部選考委員に嫌われたからだとも言われた。

本作『白い人』は、第二次世界大戦時、ドイツ占領下のフランスリヨンが舞台。
放蕩者のフランス人の父と、厳格なプロテスタントのドイツ人母の間に生まれ、長じてナチスの拷問者となった主人公が、信仰と、魂の底に潜む悪との間で葛藤する様を描く。
遠藤周作の留学先であったリヨンの町で、歴史の大きな流れに流されてゆく主人公に、神はどう働きかけるのか・・・。

朗読 平幹二朗でお楽しみいただきます。
全165分収録

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