お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

夏目漱石が絶賛した中勘助の代表作『銀の匙』の朗読CD。
中勘助の半自伝的小説で、少年時代の回想小説と多くの人が表現されているが、私は少年から大人への成長を綴った物語だと思う。朗読は平川正三。全319分。

　なかなか開かなかった古い茶箪笥から出てきた銀の匙。病弱だった“私”に薬を飲ますため伯母がどこからか探してきた古い匙。
　伯母の限りない愛情をうけ、守られて育った少年は、初めての友達だったお国さんとの平和な日々や、小学校での腕白坊主たちとの邂逅、隣に引っ越してきたおけいちゃんへの淡い恋心を経て、やがて17歳の“私”へと成長する。そしてずっと気にしていた（はずの）伯母との再会・・・。それは“私”が大人になったこと、なってしまったことを実感する夜だった・・・。