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【完全朗読】 夫婦善哉 : 織田作之助 / 永井一郎朗読(CD2枚組)

通称・織田作の名で親しまれた大阪出身の小説家、織田作之助の大ヒット作『夫婦善哉』。『俗臭』『競馬』や川島雄三監督で映画化された『わが町』なども有名だが、この『夫婦善哉』の知名度は格別である。人気作は短編小説に多く、大阪の庶民の暮らしが生き生き描かれている。
 タイトルの『夫婦善哉』は、法善寺横丁の実在のぜんざい屋“めをとぜんざい”から取られており、モデルは織田作之助の姉・千代とその夫・山市乕次であったと言われている。淡々と綴られる物語のだが、どこか粋さを感じる文体と、蝶子の愛らしさ、生きていく力にはなんとも元気が湧いてくる。柳吉のグダグダぶりもけっこう男としては共感したりすのだ。うまい作品、血沸き肉躍る作品ではないが、素敵な作品だと思う。朗読は名優、永田一郎氏。


織田作之助 夫婦善哉 《朗読:永井一郎》


 大阪でも指折りの人気芸者・お蝶は、化粧問屋の若旦那・維康柳吉と出会って3カ月でいい仲になり、東京に駆け落ちをする。ところが! かの関東大震災で焼け出された二人は這う這うの体で大阪に戻り、蝶子の実家の近くで慎ましい生活を始める。職のない柳吉に変わり、臨時雇いのヤトナ芸者として働くお蝶だが、柳吉は遊んでばかり。遂には実家からも勘当されてしまう。  剃刀屋、おでん屋、果物屋と転々と商売を立ち上げる二人だが、成功しそうになると、柳吉の放蕩と浪費癖ですべて水泡に帰す。それでも柳吉と別れられないお蝶。そんなとき、柳吉が腎臓結石を患い・・・。
 あまりにもできが悪いが、愛さずにいられない柳吉に出会ってしまった蝶子。「あのとき、あんたに会いさえしなきゃ、わたしゃ苦労の味知らず」そんな都々逸が聞こえてきそうな、夫婦の物語をお味わいください。

商品コード : IS81212N08644
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