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【朗読】伊集院静『いねむり先生』（ＣＤ８枚組）
２回にわたりドラマ化された伊集院静の自伝的小説『いねむり先生』の朗読CD集。
伊集院静はその私生活から読まず嫌いの方も多い作家だが、「伊集院静という人間は好きになれないが、彼の小説は好きだ」という人も多い。この小説は二人目の妻・夏目雅子の死後の彼自身をモデルに書き上げられている。長い不倫関係、幾度となく繰り返された堕胎は、世間が知る伊集院静の負の部分だ。しかしたぶん、彼自身が今も悔いているのは、あのとき金がなくて、大切な人にアメリカで手術を受けさせられなかったことだろう。金がすべてじゃないというけれど、金がなくて大事なものを失う惨めさ、辛さは、私もあなたも知っている・・・。
朗読は平川正三。全570分収録。
【朗読】伊集院静『いねむり先生』 あらすじ
女優だった妻・マサコの死後、モノを書く気力を失い、アルコールとギャンブルに溺れ、壊れてしまったボク＝サブロー。
作家でもあり、ギャンブルの神さまとも呼ばれる色川武大氏と出会い、日本各地の賭場を巡る「旅打ち』に出かける。色川先生は突然意識を失い、何時間もこん睡状態に陥るやっかいな病気をもっており、『いねむり先生』と呼ばれ、慕われていた。
ギャンブラーとは思えない穏やかな性格と、サブローと同じような心の闇を持ついねむり先生。その交わりの中で、サブローは次第に再生への道を歩み始める。
