お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

伊豆今井浜で実際に起きた海難事故を題材に、
突然、二人の子どもと義理の妹を失った女性が、その悲劇を受け止め、
克服する過程を、綿密な心理描写によって描き出した三島由紀夫短編小説の傑作。

絶望、後悔、怒り、猜疑心、妬み、幸せな人への呪詛・・・。
事故後の経緯、残された遺族の苦悩はリアリティーに富み、
当事者でないと計り知れない心理的葛藤が、胸がきりきり痛むほどに伝わってくる。

そして、著者 三島由紀夫が自ら語るように、
「（この小説の）眼目は最後の一行にある」。

残された家族の煩悶を見つめる醒めた批評眼と、
物語を貫く浪漫的雰囲気とが見事に調和した本作を、
個性派の名優 蟹江敬三の朗読でお楽しみください。全142分収録

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