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アイヌ・イヨマンテ〜熊送りの儀礼音楽〜(CD)

イヨマンテ(熊送り・イオマンテ)の祭りは、伊藤久男の『イヨマンテの夜』で多くの日本人に知られるアイヌの儀礼だ。アイヌでは冬ごもり中のヒグマを狩ることがある。母熊は殺すが、子熊は村に連れ帰り慈しんで育て、2年ほどたった後、祭壇を設け華やかな儀式をし、カムイ(魂)と肉体を分離させたうえで、皆で食した。肉や毛皮は神=カムイの置き土産という考えだ。
 現代や豊かな自然に恵まれた本州の人々には理解しがたいが、厳しい大自然の中で活きるアイヌ民族の文化であり価値観であった。本作には1977年に、アイヌ文化振興・研究推進機構の秋野茂樹氏らが現地録音した貴重な音源が収録されている。北海道沙流郡平取町二風谷に遺る神とアイヌの人々の語らいをぜひお聴きください。私たちの命は多くの死に支えられています。


アイヌ・イヨマンテ〜熊送りの儀礼音楽〜 収録内容


水音 / 序文 / 吹雪、犬、クマ / イノンノイタク(祈り詞)〜イヤシケウク『熊神の勧請(熊穴の前で)』 / 熊送り解説 / イユタウポポ(杵つき歌) / イナウケ・サスミ(木幣削りの音) / 解説 / イノンノイタク(祈り詞)〜アペヘコテ(1)『火の神へ(祭りの当日)』 / 解説 / イノンノイタク(祈り詞)〜アペヘコテ(2)『火の神へ(祭りの当日)』 / イノンノイタク(祈り詞)〜ヌサコロカムイ『外の祭壇を司る神へ(熊を檻から出す前に)』 / ホリッパ・踊り / 檻出し / 綱引き / 解説 / イノンノイタク(祈り詞)〜ハシナウカムイ『狩を司る神へ』 / ホリッパ・踊り / 解説 / ユカラ(英雄叙事詩) / ホリッパ・踊り / 解説〜ウンメムケ(神を着飾らせる) / リムセ・色男の踊り(道東地方) / リムセ・踊り(道東地方) / ケウォマンテ(神を旅立たせる) / イノンノイタク(祈り詞)〜ケウォマンテ『熊の魂送り』 / 解説(インタビュー)〜貝沢ハギ / 解説〜ポンオメカプ(翌日祭) / イノンノイタク(祈り詞)〜マラプトホピタ『祭りが終わって』 / 解説 / せせらぎ


商品コード : IS81212N04418
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