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【朗読】 浅田次郎の自伝的短編小説〜雛の花、遺影〜(CD2枚組)
『雛の花』と『遺影』は、浅田次郎の短編小説集『霞町物語』に収録されている作品です。この短編集は、麻布霞町、現在の西麻布三丁目〜一丁目を舞台にした
浅田次郎の自伝的青春小説で、浅田次郎の家族の風情、江戸っ子の粋さや、人間の機微が印象的に感じられる作品です。『雛の花』と『遺影』は、祖母の死とそれをきっかけに
明らかになった祖母と家族の秘密を描いています。前編、後編のような作品ですが、祖母と祖父、そして老紳士、それぞれの心奥に思いを馳せる秀作です。朗読家・小川道子のすてきな朗読でお楽しみください。
雛の花 / 遺影:浅田次郎 あらすじ
- 雛の花
祖母は若い頃、“粋”と“張り”が身上の江戸深川の辰巳芸者だった。還暦を過ぎても尚、凛として美しい人だった。
ある日、「僕」は祖母に連れられて歌舞伎座に出かけた。立派な老紳士と一緒になり「僕」は誰なんだろうと思う。帰り際、紳士は菜の花と桃の花の花束を祖母に渡す。
思わず僕は受け取ってしまうが、祖母は「捨てておしまい」と言って、日本橋から川に投げ入れてしまった。そして祖母の癌が見つかり、お別れの日がやってくる。
- 遺影
祖母が亡くなって四十九日法要も済ませた10月半ば。あの日、歌舞伎座で出会った老紳士が、祖父に遺影を撮ってほしいと店を訪れる。
いつも明るい母は絶句し、穏やかな父は目を吊り上げた。「さすがだね、旦那。サマになってる。そのまんまでいいや」。肖像写真で祖父が客の表情や姿勢を直さないのは珍しかった。
そして祖父は「ぱばあが惚れるのも無理はねえな。」とつぶやいた・・・。
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