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【時代小説朗読】 壬生義士伝〜新選組・吉村貫一郎伝〜:浅田次郎(CD20枚組)
他人の痛みはわかってやりながら、自分の痛みは決して他人に悟らせようとしない。
あの人は何の理屈もなく、そういう武士道を生きた人だったんです。
中井貴一主演の時代劇映画や、渡辺謙主演のテレビ時代劇でも好評を博した浅田次郎の『壬生義士伝』の朗読CD。
家族を養うために、南部藩を脱藩し、新選組を加入した吉村貫一郎。剣の腕は、沖田総司、斎藤一、永倉新八らに勝るとも劣らぬ、と評されながらも、金を稼ぐために人を斬ることに徹し、故郷の家族の幸せのみを願った男。
大志を抱き世に飛翔するのは男の夢、されど実直に役目を果たし家族とのつつがなき日々を守るは男の本懐・・・。浅田次郎の名作『壬生義士伝』を、朗読家・平川正三の朗読でお楽しみいただきます。
壬生義士伝〜新選組・吉村貫一郎伝〜 あらすじ
鳥羽伏見の戦い直後、盛岡南部藩大阪蔵屋敷に満身創痍の侍が助けを求めて、辿り着いた。男の名は吉村貫一郎。数年前に盛岡藩を脱藩し、新選組に入隊。剣技は斎藤一、沖田総司、永倉新八に並ぶと賞された男だった。
身分低き足軽の子に生まれた貫一郎は、生活費を稼ぐために学問と剣術に勤しみ、藩校助教や藩道場指南役の御役を勤めていた。しかし当時の南部盛岡藩はたびたび飢饉に見舞われ、仕事に応じた御役料も支払われずにいた。御役の為に内職する暇もないため、妻は労がたたって病に伏し、子供らは飢えた。貫一郎は家族の生活を守るため、やむにやまれず、御役を捨て、藩を捨てた。京に上り、新選組に入り、人を斬り、金を稼いで家族へ送った。貫一郎は言う。
「わしの主は南部の御殿様ではねがった。御組頭様でもねがった。お前たぢこそが、わしの主君じゃ、わしはお前たぢのためならば、さしたる覚悟もいらず、士道も大義もいらず、父は喜んで命ば捨つることができたゆえ(中略)」
一途に生きた無名のサムライの人生が今、語られる。
商品コード : IS81212N09874 |
価格 : 11,000円(税込) |
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