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【完全朗読】 森鴎外 『山椒大夫(安寿と厨子王)・高瀬舟』(CD3枚組)

森鴎外の代表作『山椒大夫』と『高瀬舟』を朗読で味わう森鴎外・朗読CD集。
 思うに、森鴎外ほど重層的な立場を生きた人は少ないかもしれない。津和野藩の御典医の家に生まれた森鴎外は、幼少より俊邁を謳われ、長じては軍医の道を歩む。一方で豊饒な文才にも恵まれ、文筆活動においても時代の寵児となる。軍人=武士のプライドと、科学的・合理的な医師の視野、文筆家としての感受性、異なる3つの視座が、高いレベルで、森鴎外一人の中に共存したことにより、森鴎外の物事を見る眼は多層的で複雑に培われていったと思われる。



森鴎外  『山椒太夫』 完全朗読CD


 『山椒大夫』は伝承される逸話『さんせう大夫』を森鴎外が、当風にアレンジした小説だ。
 『安寿と厨子王』の名でも知られる。父の赴任先に向かう旅の途中、人買いに騙され奴隷として売り飛ばされた母と姉弟。奴隷として日々こき使われる中、姉の安寿は弟の厨子王を逃亡させ、自らは入水して果てる。京の都に上った厨子王は、知遇を経て出世し、国司として因縁の地へと帰ってくるのだが・・・。朗読は相原麻利衣。


森鴎外  『高瀬舟』 完全朗読CD


 『高瀬舟』は尊厳死・安楽死の問題を取り上げた作品だ。京都を南北に走る高瀬川。高瀬舟はその高瀬川を往来する運搬船のことだが、当時は犯罪者を移送する大切な交通機関でもあった。弟殺しの罪で島流しにされてゆく男とそれを護送する同心との会話から安楽死、しいては生きることの意味を問う。短いながらも、命を救う医者であり、同時にプライドを持って生きる武人でもあった森鴎外らしい作品。朗読は渡部龍朗。


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