葡萄美酒夜光杯 欲飲琵琶馬上催
酔臥沙場君莫笑 古来征戦幾人回
唐代の詩人・王翰が、遠く辺境の地で異民族と戦う兵士の心根に思いを巡らせ綴った歌です。この漢詩ドキュメンタリー『新・漢詩紀行』では、全146首の漢詩をテーマ毎に分け、ハイビジョン撮影による美しき中国大陸の風景と共に味わっていただきます。
日本語朗読を名優・加藤剛、中国語朗読を賀蘭が担当。原文と読み下し文の字幕スーパーつきなので、声に出して原文の持つ押韻や発音の美しさを楽しまれるのも一興でしょう。漢詩研究の第一人者・石川忠久先生が語られる知られざるエピソードや味わいのポイントもオススメです。
漢詩は紀元前にはほぼ形を整えていたようで、その後、唐や宋の時代に急速に進歩しました。ただそこに歌われる人の心は、表現は違えど、いつの時代も同じのようです。それは現代でも変わらないでしょう。変わらないものと変わるもの、その対比を味わうのも漢詩鑑賞の喜びなのかもしれません。
音楽は広瀬香美。全625分収録。
中国語と日本語で味わう漢詩146首〜新・漢詩紀行 収録内容
漢詩紀行〜送別〜
送元二使安西 / 送友人 / 胡笳歌 送顔真卿使赴河隴 / 芙蓉楼送辛漸 / 送桂州厳大夫 / 春暁
漢詩紀行〜春爛漫〜
田園楽 / 江南春 / 長安春 / 春夜 / 登科後
漢詩紀行〜楼上の眺め〜
哭孟寂 / 登岳陽楼 / 登鸛鵲楼 / 滕王閣 / 登金陵鳳凰台
漢詩紀行〜交友〜
八月十五日夜 禁中独直対月憶元九 / 聞白楽天 左降江州司馬 / 送友入京/歳暮帰南山 / 送孟六帰襄陽 / 哭孟浩然 / 夢李白
漢詩紀行〜情愛〜
桃夭 / 責子 / 遊子吟 / 遊子 / 悼亡 二六首(1)/ 悼亡 二六首(2)/ 燕詩示劉叟 / 月夜 / 子夜呉歌(3)/ 子夜呉歌(4)/ 夜雨寄北 / 沈園 二首 / 秋怨
漢詩紀行〜酒を友に〜
山中与幽人対酌 / 勧酒 / 飲中八仙歌 / 少年行 / 卯時酒 / 飲酒 二十首其七 / 魯郡東石門送杜二甫 / 飲湖上初晴後雨 / 清明 / 止酒
漢詩紀行〜夏に詠む〜
夏日題悟空上人院 / 夏意 / 苦熱 / 山亭夏日/画題 / 四時歌
漢詩紀行〜戦乱〜
春望 / 磧中作 / 新豊折臂翁 / 己亥歳 / 石壕吏 / 飲馬長城窟行 / 長城 / 出塞 / 涼州詞 / 従軍行
漢詩紀行〜懐古〜
蘇台覧古 / 越中覧古 / 易水送別 / 題烏江亭 / 虞美人草 / 蜀相 / 赤壁 / 烏衣巷 / 石頭城 / 長恨歌 / 王昭君
漢詩紀行〜世を嘆く〜
貧交行 / 題長安主人壁
漢詩紀行〜気概〜
再下第 / 憫農 二首 / 書憤 / 不致仕 / 述懐 / 亀雖寿 / 行路難 / 左遷至藍関示姪孫湘 / 漁父辞
漢詩紀行〜秋に憶う〜
秋風辞 / 汾上驚秋秋風引 / 秋興 / 山行 / 九弁
漢詩紀行〜旅情〜
楓橋夜泊 / 旅夜書懐 / 除夜作 / 早発白帝城 / 猿 / 絶句(1)/絶句(2)/ 静夜思 / 聞雁
漢詩紀行〜望郷〜
秋夜望単飛雁 / 九月九日憶山東兄弟 / 哭晁卿衡 / 飲酒 二十首其五 / 竹里館
漢詩紀行〜閑適〜
鹿柴 / 香炉峰下新卜山居 草堂初成偶題東壁 / 鐘山即事 / 初夏即事 / 尋隠者不遇 / 客至 / 渓居 / 題禅院
漢詩紀行〜人生無常〜
遣懐 / 尋胡隠君 / 雑詩 / 古詩 十九首其十四 / 登幽州台歌 / 二山 / 和孔密州五絶 / 代悲白頭翁
漢詩紀行〜老境〜
秋浦歌/照鏡見白髪 / 登高 / 回郷偶書(1)/回郷偶書(2)/ 澄萬駅通潮閣 / 挽歌詩
漢詩紀行〜冬に詠む〜
江雪 / 度桑乾 / 売炭翁 / 山園小梅 / 食猪肉
漢詩紀行〜李白の人生〜
峨眉山月歌 / 清平調詞 三首(2)/ 清平調詞 三首(3)/ 望廬山瀑布 / 将進酒 / 臨路歌
漢詩紀行〜杜甫の人生
望岳 / 曲江 / 春夜喜雨 / 聞官軍収河南河北 / 江南逢李亀年
本作には図書館向ver.がございます。ご要望の方は備考欄にお書き添えください。
個人貸出、館内個人視聴、館外団体貸出、館外無償上映が可能です。
価格は28,000円(税別)となります。