お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

原民喜が、広島の原爆投下の惨状を記した原爆文学の代表作『夏の花』。
『壊滅の序曲』『廃墟から』と共に『夏の花・三部作』と呼ばれ、遠藤周作をして、「いくつも書かれた広島原爆を描いた小説の中でも最高のもの」と絶賛せしめ、同時に現代日本文学史上最も美しい散文として第1回水上滝太郎賞を受賞した短編小説である。
本CDには、この原爆文学の金字塔、『夏の花・三部作』のほか、原民喜の亡き妻への想いと彼女の支えを綴った『死と愛と孤独』、原爆投下時に厠に入っていて辛くも死を免れた著者の非難の様子と亡き妻が非常用に残したオートーミール缶の美味しさに家族が感じ入る『原爆回想』も収録されています。
戦時下ながらも空襲も少なく被害も小さかった広島。楽観的気分もあった人々の他愛のない生活が、一瞬にして燃え尽き、奪い去られた、否応もない真実。そして残された人々の眼に焼き付けられる、一生いや未来永劫続く苦しみと、あまりにも無残な結果・・・。正しい、正しくない、そんな小さな正義感で評価してはならない憎むべき結果を、原民喜は自らの筆で綴り残している。全207分収録。

• 原民喜　『死と愛の孤独』
• 原民喜　『原爆回想』
• 原民喜　『壊滅の序曲』（夏の花・三部作）
• 原民喜　『夏の花』　　（夏の花・三部作）
• 原民喜　『廃墟から』　（夏の花・三部作）