お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

日本近代文学史を、時代を代表する小説の朗読と、早稲田大学教育学部名誉教授・紅野敏郎氏の解説で味わう作品です。明治維新以降、 日本に大挙流入した西洋思想や文化は、言文一致運動と相まって、それまで固定しがちだった日本文学に、内容と表現、両面での改革を即しました。 もともと高識字率だった日本人は、この文学の変化を柔軟に受け入れ、近代日本文学は目まぐるしくも力強い発展を遂げることになります。
本作では、後にノーベル文学賞を受賞する新感覚派の巨星・川端康成の『雪国』を取り上げます。類稀な詩文のような文章で綴られた美しい雪国と清廉さ故に 残酷ささえ感じる男女の愛。“行間を読む”という言葉がありますが、『雪国』には文字にならなった多くの醜や悪、非情、孤独、絶望が存在します。 しかし、そうであってさえ美しい「美」と「愛」を描いた作品だと思うのです。川端康成『雪国』、紅野敏郎氏の講演と共にぜひお楽しみください。

【朗読と講演：日本文学】　日本の美の集成　収録内容

• 【講演】 日本の美の集成　【解説】紅野敏郎　／　約52分
• 川端康成　『雪国』　【朗読】加藤剛　／　約277分