故・松下幸之助氏は、わずか9歳で丁稚奉公をはじめ、23歳で後の松下電器(現パナソニック)を創業されました。経験に裏打ちされた骨太な人生観が氏の成功の基になったと云われます。
本作は、商売の道一筋の人生の中で体得された『商売の心』について語られた6つの講演を収録した肉声講演集です。昭和、平成、令和と年月を重ねても決して色あせない松下幸之助氏の成功哲学をぜひお聴きください。約300分収録。
附録読本付
松下幸之助が語る経営哲学『商売の心』 収録内容
私の修業時代
次代を担う人々に、みずからの体験を語りつつ、働く喜びや志を抱き続けることの大切さを力強く訴える。
厳しくも楽しい奉公生活 / 奉公人の正月 / 身をもって商売を学ぶ / 配線工の仕事 / 検査員への昇格とはりあい ほか
難局に処する
経済界をおおう不況の嵐。その中で経営者のとるべき道はどこに。経済における政治の重要性にも言及する。
三世紀を生きる / 異質の不景気にとらわれず処する / 『難は共にしよう』と考える / 不景気のときに自動車を買う ほか
仕事の喜び・商売のコツ
丁稚奉公や創業の日々を思い起こし、修業の体験から学びとった、働きがいや仕事への信念について語る。
世に誇れる電器の仕事 / 仕事に惚れこむ / 商店での修業 / つぶしのきく人間は強い / 説得力を身につける ほか
雨が降れば傘をさす
みずからを振り返り、当たり前のことを当たり前にしてきた、あたかもそれは『雨が降れば傘をさす』ようなものだと説く。
進歩発展の速い時代 / 若者が生かされ、熟練者が重んじられる経営 / 世間は神のごとく正しい / 雨が降れば傘をさす ほか
若き経営者の問いに答えて
これからの経営者のあり方とは? どんな覚悟で経営に臨むべきか? 青年社長に説く経営者の心がまえ。
砂糖業界の現状 / 業者の自覚と自力本願 / 会社の成否は社長一人の責任 / 『会社は公器』の考えが勇気を生む ほか
お客様大事の心
商品は手塩にかけたわが娘、お得意先はかわいい娘の嫁ぎ先。そういう思いで日々の仕事に取り組むところに商売の原点があると説く。
さらに高い峠に直面 / 電機業界は無限に新しいものが生まれる / スーパーの進出と百貨店 / 外国資本と共存する道 ほか