『歴史を学ぶ』とは、ただ年号を覚えたり、起こった事実を知ることではありません。過去の出来事の背景や意味・結果を把握し、今の私たちの参考にしていく。過去の歴史を手掛かりに、今、如何なる変革が必要で、そこにどんな可能性があるか、この『歴史に学ぶ』姿勢こそ『歴史を学ぶ』意義であり、目的だと堺屋太一氏は語ります。ある人物の過去の行動や業績が、現代にどのような影響を与え、私たちの発想や行動にどんな変化を与えているかを考える。それが自らを客観的に見直す一助となると云われます。
本講演では、歴史を自分自身にひきつけて味わってみる、堺屋流歴史の捉え方、学び方をご披露戴きます。ぜひお楽しみください。
★ 解説小冊子(全128ページ付)
各講演(CD1枚)は約75分収録。
各々、メイン講演+関連質問への回答2点を収録。
【堺屋太一講演】日本を創った12人
〜日本と日本人を育んできた歴史〜
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聖徳太子『神・仏・儒の習合思想の発案』
《関連質問》:歴史書の読み方 / 日本人の宗教観について
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光源氏『上品な政治家の原型』
《関連質問》:憲法十七条と官僚制度/ 歴史における必然と偶然 / 不遇時代の過ごし方
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源頼朝『二重権限構造の発明』
《関連質問》:貴族文化の評価 / 「判官びいきについて
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織田信長『否定された日本史の英雄』
《関連質問》:日本人の一生懸命 /信長もし死なずば
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石田三成『日本型プロジェクトの創造』
《関連質問》:情報力の高め方 / 集団指導体制の評価
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徳川家康『成長志向気質からの転換』
《関連質問》:石田三成はなぜ敗れたか/ 東京建設者としての家康
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石田梅岩『勤勉と倹約の庶民哲学』
《関連質問》:鎖国の功罪 / 倹約の思想と現代
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大久保利通『官僚制度の創建』
《関連質問》:石田梅岩の今日的評価/ 大久保利通が暗殺されなかったら / 豊臣秀吉は何故12人には入らないのか
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渋沢栄一『日本的資本主義の創始』
《関連質問》:志士たちを動かしたもの/ 『論語』と企業経営
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マッカーサー『日本を理想のアメリカにする試行』
《関連質問》:風土論の限界 / マッカーサーの政治性
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池田勇人『経済大国の実現』
《関連質問》:家父長制の崩壊と戦後日本/ 池田勇人のライバル
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松下幸之助『日本式経営と哲学の創出』
《関連質問》:日本人の対米感情と池田内閣の政策/ 松下幸之助と本田宗一郎 / PHP研究所創設の意義