お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

『草原の子テングリ』は、原案・手塚治虫、演出は『ルパン三世』の大塚康生、宮崎駿、近藤喜文、樺島義夫、中村英一、小田部羊一など錚々たるメンバーが原画を、『ホルスの大冒険』の間宮芳生が音楽を担当した幻の映画だ。雪印乳業のPRアニメとして、1977年、シンエイ動画の作品第１作として制作された。日本アニメ黎明期から発展期を支えた才能が結集したたった22分の短編アニメだが、現代アニメに繋がるさまざまなアイディアが隠されている。
本編アニメに32分の特典映像を加えた構成。日本アニメの金字塔をお楽しみください。
文部省選定 / 中央児童福祉審議会推薦 / 映画広告電通賞 / 優秀映画界紹介推薦

草原の子テングリ　あらすじ

　中央アジアの遊牧民の子テングリは、幼い頃から牛に囲まれて育った。特に子牛のタルタルは同じ母牛の乳で育った乳兄弟。固い絆で結ばれていた。ところがある冬。厳しい寒波で村人は飢え、牛を食用に解体することになった。一頭、一頭、牛が解体され、遂にタルタルの順番になった。我慢できないテングリは、泣きながらタルタルを雪原に逃がす。
　数年後、立派に成長し、村で一二を争う牛狩りとなったテングリ。牛を追った先で、タルタルに再会します。タルタルは牛狩りとなったテングリに尋ねます。 「なぜ人間は牛を殺すのか」 冬の寒さを鎮めるため仕方がないんだ、と答えるテングリに、タルタルは命を救われたお礼にと、牛乳から保存食を作る方法を教えます。村へ帰ると、さっそくチーズの製法を人々に伝えるテングリ。人々は飢餓からだけでなく、牛を殺す悲しみ、苦しみからも解放されるのだが・・・。