お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

明治末から昭和初期に活躍した東洋史学者・内藤湖南。氏の講演記録『弘法大師の文藝』と、海外にも人気が高い論書『聖徳太子』を,平川正三が朗読したＣＤ。
司馬遼太郎が「数世紀に一人かもしれない碩学」と称した内藤湖南。多くの知識と深い思索に支えられた歴史観は、私たちにより広い視野を与えてくれる。聖徳太子や弘法大師の治績は、長い日本の歴史から見ればどういう意味を持つか、現在からみればどんな意義を持つか、歴史の味わいを再発見できる。

《朗読》内藤湖南論書と講演　収録内容

• 弘法大師の文藝

  明治45年の内藤湖南の朗読を記録した作品。真言宗開祖として知られる弘法大師・空海上人だが、その真価は当時の中国（唐）の最新文化を日本に持ち帰ったことにあった。天気予報など天文学、うどんなどの調理技術を含む栄養学や医学、 呪学や思想・哲学など、空海上人の著作には1200年前の真実が遺されている。 　王朝変遷が激しく異民族政権も数多い中国では、王朝が変わるたび、新王朝に都合よく歴史書が書き換えられてきた。しかし日本で大切に保存された空海の書には1200年前の真実がそのまま遺されている。辛口で知られた内藤湖南が語る弘法大師の文書の魅力、 その語り口と共にぜひお楽しみください。 全85分収録。

• 聖徳太子

  歴史の時間に必ず紹介される聖徳太子。十七条の憲法、冠位十二階、遣隋使派遣、四天王寺や法隆寺の建立・・・単語の羅列で『聖徳太子』を語る授業の中で、彼が与え続けてくれている恩恵を若い人に伝える教師は少ない。日本人の価値判断の基準を作り、能力と人格を分離するも登用に当たっては表裏一体で判断する下地を作った。 当時、圧倒的な先進国だった中国に対し、尊敬し敬いつつも対等であることを堂々と表明し、それでいて交流を深めた。物部、蘇我などの勢力を抑え天皇家中心の政治の素地を固めた。現代につながる治績を今一度、見つめなおす、そんな気概あふれる名著をぜひお味わいください。全30分収録。