お経・御詠歌など仏教CD＆DVD | 京都 市原栄光堂

国際日本文化センター元所長である宗教学者・山折哲雄氏の講演CD。浄土真宗の宗祖として知られる親鸞聖人と、師の教えを弟子・唯円坊が編纂した『歎異抄』について語られている。
山折先生は、豊富で広範囲の宗教的知識、独自の見地から生まれる独特の評論や考察で知られる。時に思わぬ発言もあるが、学問的、歴史的思考から異なる一つのテーゼとして示されている場合も多い。現代に生きる日本宗教の本質に迫るご講演です。ぜひお楽しみください。

【講演】親鸞聖人と歎異抄 / 山折哲雄　講演概要

異説を正し、親鸞聖人の教えを忠実に伝えようと、唯円坊が師の思想のエッセンスを集めて編纂した『歎異抄』。法然上人や親鸞聖人が伝えられた、「南無阿弥陀仏」のお念仏と、阿弥陀さまのご本願により誰もが救われるというわかりやすい教えは、飢饉が続く地方の心の支えとなる一方、他力による救いを一途に信じる教えは誤解を生みやすい側面もあった。そこで編纂されたのが『歎異抄』だ。
「善人なおもて往生を遂ぐ。いわんや悪人をや」の悪人正機説が有名で、現代人にとって示唆に富んだ内容が多く含まれる『歎異抄』の内容のポイントを検討し、親鸞聖人の思想の本質に迫る。